春から秋にかけて緑のトンネルになる「けやき通り」。このけやき通りを中心とした三国の丘の文化史跡をめぐるハイキングが、4月13日(日)の午前中に開催されました。「JRふれあいハイキング」として行われたものですが、主催は我々も参加している「けやき通りまちづくりの会」。この日は市民活動団体の『堺なんや衆』と共催で、「旧天王貯水池」(登録有形文化財)の春の一般公開もあって、野点のお茶会やヘルマンハープの演奏会なども同時に開催されていました。
JRふれあいハイキングで12の史跡を歩きました
この地域はいつも歩いているところですが、実際ゆっくりと一つづつこの史跡を廻ったのは今回初めてでした。日曜日の午前中ということで、久々に事務所に車を置いて、自転車で集合地のJR堺市駅まで走りました。今回巡った12の史跡は、今までのイベント活動や、パンフレットの制作などで知っているとは思っていたのですが、堺観光ボランティア協会のガイドさんに案内されて説明を聞きながらの散策は新しい発見も多く、ゆっくり歩いてみる風景と季節の香りや、道行く町の人々とのすれ違いも楽しく、気持ちのいいものでした。
コースは堺市駅から熊野街道(境王子跡)→方違神社→江久庵で利休の茶室見学→けやき通りの黒松・しだれ桜・くろがねもち→堺原票→田出井山古墳群(反正陵)→旧天王貯水池→旧三丘会館→紅谷禅庵→榎の宝篋印塔→旧向泉寺閼伽井跡→三国ヶ丘駅で解散。三つの班に分かれてたので班によって多少順番は入れ替わりましたが、約3時間みっちり歩きました。
「けやき通りまちづくりの会」について
「けやき通りまちづくりの会」は平成13年に一般市民の方や地元の人々の手によって作られた市民団体で、主な活動としては地域の歴史遺産を学び、花で彩られた景観づくり、人に優しい道づくりなど、地域に根ざしたまちづくりを目指しています。けやき通りの12の史跡は、まちづくりの会が地域周辺を歩いて、埋もれている地域の文化遺産を一つ一つ調べて選定していったものです。平成15年(2003)にこの12の史跡を掲載したパンフレットの初版を発行しました(フジイ企画で製作)。また、毎年文化の日には旧天王貯水池を舞台に、「けやき通り文化の集い」と称して地域の小中学校や団体が参加して音楽会、絵画展、ウオークラリーや文化講演会なども行われています。