『第2回肌で感じる編集セミナー』早朝営業会議で充実策を議論

20121011 きのう(10月10日)、毎月恒例、第7回目の早朝営業会議を行いました。
 先月(9月)の1か月の活動は、皆様にもご報告の通り、フジイ企画のブログで現在連載中のコラム『肌で感じる「広報紙」編集サロン』を小冊子にまとめたこと、そして初めての企画『肌で感じる「広報紙」編集セミナー』も開催しました。
 
セミナー後の『無料実践アドバイス
などを企画
 今回はこれらのツールを使った「お客様への仕事内容の浸透」という観点で集中的に論議した結果、広く当社の業務内容と仕事のスタンスを知っていただくためには、この小冊子を活用と無料相談の中身の充実を図ろうということになりました。
 具体的には、セミナー内容の要約、参加者の感想や質問事項などをコラム経由で積極的にで報告すること。また前回企画していた無料個別相談を『無料アドバイス』としてより具体化な内容にしていくことも決めました。
 
第2回セミナーを10月25日に開催します。
 また、第2回『肌で感じる「広報紙」編集セミナー』を10月25日(木)に開催します。あまり会場スペースにゆとりがないので、前回(第1回)は大きく宣伝してはいなかったのですが、今回は広報紙発行に関してお悩みの方がお気軽に参加できるようにと、幅広く皆様に告知して臨むことになりました(facebookのイベント情報などで)。ご興味のある方や実践上のお悩みのある方はぜひこの機会にお気軽にご参加ください。

2012~2013年『早朝営業会議エピソード』INDEX
2012年
【4月度】春一番『経営戦略会議?』がスタートhttp://www.fujii-net.com/?p=176
【5月度】第2回目の経営戦略会議に初めて参加http://www.fujii-net.com/?p=182
【6月度】第3回会議テーマは「ネット営業の深化」http://www.fujii-net.com/?p=192
【8月度】『クライアン島アプローチマップ』(?)作りましたhttp://www.fujii-net.com/?p=225
【9月度】第6回会議で無料編集セミナーを決めるhttp://www.fujii-net.com/?p=233
【10月度】第2回『肌で感じる編集セミナー』充実策を議論http://www.fujii-net.com/?p=237
【11月度】『肌で感じる広報紙編集セミナー』の運営を検証http://www.fujii-net.com/?p=250
【12月度】新年は2種類のセミナーを企画http://www.fujii-net.com/?p=254
2013年
【5月度】広報セミナーの名称を改めましたhttp://www.fujii-net.com/?p=283
【6月度】フジイ企画『紙ブログ』の復刊を決定http://www.fujii-net.com/?p=292
【8月度】『紙ブログNEWS』をお届けするために…http://www.fujii-net.com/?p=302
【9月度】『紙ブログNEWS』読者目線で3号目の見直しhttp://www.fujii-net.com/?p=318
【10月度】編集方針をハッキリ!読み物としての『紙ブログ』をhttp://www.fujii-net.com/?p=323
【11月度】『紙ブログセミナー』の継続と『街ゼミ』を提案http://www.fujii-net.com/?p=333
【12月度】『紙ブログセミナー』2014年新規企画を検討http://www.fujii-net.com/?p=337



「紙面のカラー化」にちょっとひとこと [編集サロン21]

 定期刊行物を発行されているお客さまから「今、白黒で発行してる印刷物をカラーに…」というご相談を受けることが多くなりました。これまで、モノクロ(白黒)印刷で発行していた広報誌も、小ロットのオンデマンド印刷も発達したおかげで、カラー化が進んできました。でも…。

世の中はカラーが当たり前になっているけど…

 カラー印刷に変更して一番効果を発揮するのは、何といっても写真ですね? 世間的な面から考えれば、もはやモノクロ写真は現像してくれる会社を探す方が難しく、世の中カラーが当たり前になってきています。そこで広報紙も当然「カラー化」に、ということになるのですが、ちょっとここで考えてみましょうか。

 
撮った写真をどう料理しましょう…「イメージ」「スケッチ」のお話
 前回(第20回)の編集サロンで写真のお話をしましたね。紙面のカラー化はこれと関係するのでもう一度…。同じ写真でも二種類の使用方法があるとお話しました。一つは「イメージ(写真)」もう一つは「スケッチ(写真)」。この二つの価値判断の違いは写真の種類の違いはではなくて、編集方針によって決められるとお話しました。つまり取材内容や編集方針によって同じ写真を使用しても、料理の仕方で「イメージ(写真)」にも「スケッチ(写真)」にもなるということですね。
 
写真集のためのカラー化は有効だけど
 端的に言ってしまうと、価値判断を、写真を記事の中の1つのツールとして使用するのか、単に写真集にしてしまうのか、ということです。そこで、新聞でも『これは写真集です』という位置づけにすればカラー化は非常に有効です。つまりやカタログ、パンフレット類、あるいはアルバムなどと近い考え方ですね。これらのツールは今や、カラー以外には考えられなくなっていますよね。これは『絵』で見せるというのが基本だからどうしてもビジュアルの美しさが要求されます。
 
広報「発行の目的」に立ち戻って考えると
 これとは別に、広報という視点から、使用写真や文章を記事の中のパーツとして明確に位置づけた時、一番大事なのが紙面を「読んでもらう」、それによって「活動(動き)を知ってもらう」「コミュニケーションを円滑にする」などが、他に先んじて主な目的になります。その場合、紙面のカラー化という以前に、本当に写真の扱いはこれでいいのか、「写真集」でいいのか…ということが大きな論点になります。
 
カラー印刷と広報効果は関係ありません。
 その視点から考えると、記事で読ます(文字中心)の場合、写真であってもカラーにすると読みにくくなったりする場合があります。新聞形式の場合はその判断は結構微妙です。文章中心のページ物などはある程度のデザイン処理が必要な場合でも、読ませるという意味ではカラーの効果はあまり期待できません。長文の書籍本文に至っては目移りする(読みづらい)ので、私たちは今でも色は使わない方がいいと考えています。
 
 でもこの判断は微妙で一概には言えませんので、最初に何を伝えるべきなのか…編集方針に立ち戻って考えるべきでしょうね。要はカラーにすれば効果が上がる、見やすくなるというわけではないのです。
 
 なお、次回の「肌で感じる編集セミナー第2回」は10月25日(木)18:00に開催します。興味のある方はどなたでも是非ご参加くださいね。
 ご参加方法は→■『フジイ企画facebookページ』 『広報紙コンクールに入賞!! 一緒に作るpta広報製作室(大阪)』の2つのページにまず『いいね!』していただき、メッセージ機能で「出席希望」としてご連絡先(メールアドレス)をお書き下さい、メールで申込用紙を送らせていただきます。



報道の視点から考える『スケッチ写真』と『イメージ写真』 [編集サロン20]

  前回、紙面における、写真、見出しの割合についてのお話をしました。今回はちょっと踏みこんで、その中での写真の扱いについてのお話です。写真を通じて何を読者に伝えるかということで扱いが変わってくるというお話です。簡単に言えば文章中心か写真をメインにするか…!

 
『イベント写真(スケッチ写真)集』はメリハリつけて
 たとえば学校新聞などで体育祭、文化祭の記事があったとして、そのイベントの中身の報道する場合、結構お客様は「写真アルバム」なみに様々なシーンの写真を多用するということが多いです。私たちはここで使用する写真を『スケッチ(写真)』という呼び方をしています。この場合、全体の中で躍動感のあるシーンの写真を数点選んで使います。当然メインのアイキャッチをどれにするかを決めてバランスを取ります。
 
『編集方針』からの写真の選び方とは
 でもこれとは違って、この文化祭や体育祭のあり方やイベント内容に言及した記事を掲載する場合どうでしょうか? 例えば記事内容が「参加者が少なかった」「イベント内容が最初の趣旨にそぐわなかった」などの課題報道、また意見欄・アンケート集約・論評など文章中心の記事。そんな場合でも写真を使いますか!? 
 
写真を記事内容に合わして「イメージ化」する
 第一回セミナーで文字・写真・見出しの紙面での割合のお話をしたのですが、写真を使っていただきたいのはむしろこちらの方です。文字原稿に力を入れた分「読みづらい」紙面になりがちなので、「文字:写真:見出し=2:1:1」の基準で、ここでは写真と見出しをセットに考えて1:1とした方がいいかもしれません。私たちはこういう写真をスケッチと区別して『イメージ(写真)』と呼んでいます。(あっ、このカテゴリー分けもフジイ企画流で、一般的にはどう呼ばれているか知りません)
 
 究極は『スケッチ写真』じゃなく、意図を持った『イメージ写真』に! 
ただ誤解があってはならないのですが『イメージ(写真)』といっても、実際、報道用に撮った写真を使用することに変わりはありません。ただ、写真の扱いに編集方針の明確さを加味する(イメージ化する)作業が必要だということで、少し高度な判断=感性がいるかもしれませんね。でも様々な出来事に人の思い(考え)や情感を総合的に伝えるという視点から考れば、「写真集」として写真を並べるより、一歩進んで他の原稿と一緒に写真も絞り込んで、考えさせる紙面にしていきたいですね。
写真は学校PTA新聞(当社お客様)から引用



フジイ企画で第1回『肌で感じる編集セミナー』を開催しました

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 昨日(9月25日)の18時からおよそ1時間、当社にて第1回目の『肌で感じる編集セミナー』を開催いたしました。このセミナーは既報の通り、この春、当社ブログ=facebookにて連載でスタートした『肌で感じる編集サロン』の小冊子発刊記念として、広報紙の編集をより「肌で感じて」いただこうと企画したものです。(な)

はじめての取り組みで緊張しました
 今回は連載1~3号の中から「紙面における文章・写真・見出しの割合」「記事に見出しをつけよう」「写真はたくさん撮をテーマにってトミング」をテーマにお話しするという流れで行いました。
 セミナーの進行は小冊子の内容を実例を交えて解説するといった形式で進めました。ただ初の取り組みなので、このやり方でよかったのかと少々不安でした。セミナー後、皆様から感想をいただき、「読むだけでは分からない事がよく分かった」「参考になった」と、嬉しいお言葉をいただけたので、とりあえずホッとしております。

ご参加の皆様の横顔
 ちなみに第1回目セミナーには5名のお客様がご参加くださいました! 今回は少しだけご紹介しますね。私たちのお得意様である羽曳野市の小学校PTA広報の杉本さん、自分で広報紙を発行されている建設会社の細川さん、また私たちのfacebook研究仲間である藤川さんと松山さんといった方々です。そして、このセミナーまでの流れに導いて下さった金山先生にもご参加いただきました。皆様ありがとうございました。

セミナーとブログの連携で皆様のご質問に応えます
 今後、今回の経験を踏まえて中身の充実を図るとともに、セミナー中に出た皆様のご質問など、お話できなかったことなどをブログ『肌で感じる編集サロン』にてご紹介・ご回答していけたらと思っています。
 また、来月(10月)の25日には第2回目のセミナーを開催する予定ですので、今回参加できなかった方、広報紙発行にご興味のある方など(人数に限りはありますが)どなたでもご参加ください。参加費は無料です。プログラムや参加方法についてはFacebook、ブログなどで逐次ご案内させていただきます。 

『肌で感じる編集サロン』小冊子を無料でプレゼント中
 現在連載中の『肌で感じる編集サロン』(6月スタート分から8月27日分)の記事を小冊子にまとめた「限定版」として無料でプレゼント中です。セミナーにはこの冊子を使用しますので、ご希望の方は下記の方法でご連絡ください。
『フジイ企画facebookページ』 ■『広報紙コンクールに入賞!! 一緒に作るpta広報製作室(大阪)』の2つのページにまず『いいね!』していただき、メッセージ機能でご連絡先をお書き下さい!



第6回『早朝営業会議』で『無料編集セミナー』を決める

「実行可能なことを計画する」大切さをかみしめて

 今月も12日の水曜日、月例の『早朝営業会議』を行いました。今回で6回目を迎え、最初の頃と比べてだんだん会議のリズムが掴めてきたような気がします。毎回あれやこれやと様々な案を出し合い、非常に充実した時間となっています。
 そんな風に色んなことを計画するのは良いのですが、金山先生は「実行が可能なことを計画しましょう」と仰られました。確かに、計画したはいいものの実現が難しかった案も今までいくつかあったので、時には方向性を絞って考えることも大切だと感じました。
 思えばブログ内の『肌で感じる編集サロン』のコーナーであったり、小冊子であったりも、この会議を通じてテーマを絞って計画し、実行して作られたものでした。昨日(9月12日)お知らせしました編集セミナーに関しても、前向きに取り組んでいきたいと思います!(な)
 

早朝会議の一連の流れで決まった『肌で感じる編集セミナー』

 この半年間の会議で、6月『編集ミニ講座』『肌で感じる編集サロン』にブログ連載開始→9月5日「小冊子」作成→9月6日堺商工会議所主催の「フェイスブック徹底活用セミナー」での報告と小冊子プレゼント→(きのう9/12既報のとおり)小冊子を利用したミニ『編集セミナー』という流れを作ってきました。

 ファイブスターの金山社長のご指導もあって、徐々に方向性が見えてきました。この日、今期前半が終了したこともあって、スタッフの宇住庵さんもご一緒に来社されました。(たまたま小冊子の発行日が私の誕生日だったのですが)ファイブスターからのお誕生日プレゼントもいただき、記念すべき日となりました。(F)

2012~2013年『早朝営業会議エピソード』INDEX
2012年
【4月度】春一番『経営戦略会議?』がスタートhttp://www.fujii-net.com/?p=176
【5月度】第2回目の経営戦略会議に初めて参加http://www.fujii-net.com/?p=182
【6月度】第3回会議テーマは「ネット営業の深化」http://www.fujii-net.com/?p=192
【8月度】『クライアン島アプローチマップ』(?)作りましたhttp://www.fujii-net.com/?p=225
【9月度】第6回会議で無料編集セミナーを決めるhttp://www.fujii-net.com/?p=233
【10月度】第2回『肌で感じる編集セミナー』充実策を議論http://www.fujii-net.com/?p=237
【11月度】『肌で感じる広報紙編集セミナー』の運営を検証http://www.fujii-net.com/?p=250
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【5月度】広報セミナーの名称を改めましたhttp://www.fujii-net.com/?p=283
【6月度】フジイ企画『紙ブログ』の復刊を決定http://www.fujii-net.com/?p=292
【8月度】『紙ブログNEWS』をお届けするために…http://www.fujii-net.com/?p=302
【9月度】『紙ブログNEWS』読者目線で3号目の見直しhttp://www.fujii-net.com/?p=318
【10月度】編集方針をハッキリ!読み物としての『紙ブログ』をhttp://www.fujii-net.com/?p=323
【11月度】『紙ブログセミナー』の継続と『街ゼミ』を提案http://www.fujii-net.com/?p=333
【12月度】『紙ブログセミナー』2014年新規企画を検討http://www.fujii-net.com/?p=337



小冊子発刊記念!!『肌で感じる編集セミナー』を開催します

20120912_01 当社ブログ→フェイスブックの連動の中で生まれ、現在も続けておりますブログ版『肌で感じる編集サロン』ですが、ニュースでお伝えしたとおり、9月5日より一部を小冊子にして皆様に提供させていただいております(ほとんどご存じない?…かも)
 そこで今回、この小冊子版『肌で感じる編集サロン』発刊記念として『ミニ編集講座』を開催することにいたしました。当社のお客様や、ご縁をのある皆様方に、当社の業務内容と仕事のスタンスを知っていただくとともに、少しでもこの冊子を活用していただければとの思いで企画しました。
 これまで、お客様との打ち合わせ以外、無言?の作業が中心だったので、皆様の前でお話するには少々不安がありますが、これを機会に皆様との交流を深めていければ幸いです。
 内容については皆様の最近の動向もお聞きしながら、臨機応変に進めていきたいと思っておりますので、是非お気軽にご参加ください
 

開催日 2012年9月25日(火)18:00~19:00

会 場 編集プロダクションフジイ企画事務所内
定 員 10名。(…でいっぱいです)    参加費 無料
内 容 1.『肌で感じる編集サロン』のミニ講座より
    (1)紙面における文章、写真、見出しの割合
    (2)記事に見出しをつけよう
    (3)写真はたくさん撮ってトリミング
    2.皆様からのご質問、ご要望にお応えするコーナー
テキスト『肌で感じる編集サロン』小冊子をご持参下さい。

(お持ちでない方は無料でご提供しますので下記の要領でご連絡ください。
同時に出欠も下記要領でお願いします)

 
『肌で感じる編集サロン』小冊子を無料でプレゼント中
 現在連載中の本タイトル『肌で感じる編集サロン』(6月スタート分から8月27日分)の記事を小冊子にまとめた「限定版」として皆様に無料でプレゼントしています。
ご希望の方は下記の方法でご連絡ください。
『フジイ企画facebookページ』 ■『広報紙コンクールに入賞!! 一緒に作るpta広報製作室(大阪)』の2つのページにまず『いいね!』していただき、メッセージ機能でご連絡先をお書き下さい!
 (また出欠などは当社HPの『なんでもメール』や、メールinfo@fujii-net.com、お電話でもOK)



1面トップに「ごあいさつ」なんかいらない!? [編集サロン19]

20120911 いろいろな(新聞形式の)広報紙を見ていて、やたら多く目につくのが、一面トップに「ご
あいさつ」が並ぶ紙面です。出だしからまず会長のごあいさつ、次に副会長のごあいさつ。順番もエライ方からというように…。
 
「1面あいさつ」は本当に紙面のメインですか?
 誤解を恐れずに言えば、1面「あいさつ集」はよほどの内容でない限り読み飛ばされやすく、全紙面の印象を固くしがちです。編集方針にも関係することですが、「あいさつ」は紙面のメインではないケースがほとんどなので、できるならめましょう。新聞は雑誌のように、一つの要素でページ完結するようなものではなく、記事の配列や順序にちょっと高度な「編集者判断」が必要となるとお話しました。
 
新聞紙面に「慣例的」順序は必要ありません
 新聞紙面の特徴とはなんでしょうか? 一つの紙面に様々な要素の記事が掲載されることですね。細かく見てみれば報道記事のほかに、コラム(署名記事)、告知文、写真集、あいさつ文のほか、小説・詩など要素の違った記事が混在していて、そういう意味ではちょっと特殊なメディアかもしれません。
 書籍 籍雑誌の場合ならページが基本単位になっていますから最初にご挨拶があってもあまり違和感を感じません。読者は目次をみたり、いきなり繰ったりして、すぐ読みたいところにページ移動しするからです。新聞の場合はページ建てが少ない分、1面が全紙面へ大きく影響します。つまり雑誌や書籍のように、最初にごあいさつがあって、目次があってという『講演会のプログラム?』のような紙面順序に全く意味がありません。
 
トップ記事は全紙面を通じて一番伝えたいことをビジュアル表現で
 それどころか1面というのは、明らかにその紙面の顔になります。読者が手にとって一番最初に目にするページです。([編集サロン17.18]でもお話しましたが)題字もしかり、その号の全記事を通じて一番伝えたいことをトップにするべきですね。特に「アイキャッチ」といって、写真やイラストで眼で読者を引き付ける工夫が特に1面では重要です。そこでの印象が全紙面の印象となって確定することになります。
 
どうしても…の時は、ちょっとした工夫を
 ただ、理屈は分かっても、これまでの慣習を止めるのは、勇気が…という場合もありますね。方針を変えるにはコンセンサスの問題もあります。そこで究極、1面で「ごあいさつ」をどうしても読ませたいのであれば、、印象的・今号の紙面に象徴的なアイキャッチ時事原稿(写真・イラストのエトキ記事=写真説明)とセットして、配置しましょう。そういう工夫で、写真記事⇔挨拶記事を相互補完する効果があります。(イラスト左)
 
 誤解を避けるために申しますと、「ごあいさつ」が不必要だと言っているわけではありません。発行意図や発行者の思いを伝えるのも広報紙の大きな役割です。それは紙面構成でより読まれやすい工夫があって、実は本当はそこが編集者の力の発揮しどころなのですが、そのお話はまた別の機会に…。

【お知らせ『肌で感じる編集サロン』小冊子を無料でプレゼント中
 現在連載中の本タイトル『肌で感じる編集サロン』(6月スタート分から8月27日分)の記事を小冊子にまとめました。「限定版」として皆様に無料でプレゼントしています。
 なおこの小冊子は、9月25日(火)よりスタートする『肌で感じる編集ミニ講座』(無料)のテキストにもなりますので、ぜひこの機会にお申し込みください。お送りさせていただきます。
ご希望の方は下記の方法でご連絡ください。

『フジイ企画facebookページ』 『広報紙コンクールに入賞!! 一緒に作るpta広報製作室(大阪)』のページに『いいね!』していただき、メッセージでご連絡先を! 
 (また当社HPの『なんでもメール』や、メールinfo@fujii-net.com、お電話でも受け付けます。)


『Facebook徹底活用セミナー』で事例報告しました

20120907  きのう(9月6日)堺商工会所主催の「Facebook徹底活用!成功事例に学ぶ集客・売上戦略術セミナー(中級)」が開催されました。中級講座はFacebookを営業に生かした実践事例が中心のセミナーで、数社のすばらしい成功企業に混じって、今回は「フジイ企画」も報告をさせていただく機会をいただきました。
 
 実は本セミナー、今年2月のに初めて参加したのがきっかけでまだ半年です。「営業に使え
る」と確信的に思い、力を入れてきたFacebookですが、本当はまだ成果を挙げているとはいいきれません。
 ただ、Facebookをネットのプラットフォームにしたおかげで、より「読者」が見えるよ
うになって、集客へのラインができると確信したのは事実で、既存の当社『ブログ』により力が入るようになり、伝えたい中身を考えたコンテンツ作りへの励みになりました。
 
 ご報告の内容としては、月1回の早朝営業会議で、Facebookを営業をテーマとして、私たちの仕事の価値の見直し→そして新しい戦略→進捗状況の確認→再度見直しというサイクルをつくり、新たな取り組みを実践してきたこと。今回立ち上げた新しいブログ版のコラム『肌で感じる編集サロン』もそのひとつで、ここまで至った経過などをお話しさせていただきました。
 
会場で紙版『肌で感じる編集サロン』を差し上げました
 今回このブログ版 『肌で感じる編集サロン』 を印刷物にして皆様にプレゼントさせていただきました。このコラムはスタートから3ヶ月という短い期間ではあったのですが、私たちの本業はアナログ(?)なので、やはり紙による冊子に「なる」ことに一番喜びを感じています。
 いずれにせよこれは「ブログ→Facebook」ラインでやってきた成果のひとつなので、これを基点に、さらに新たなコンテンツを考えていきたいと思います。
 今回、それに加えて一緒に学んだ参加者の皆様と他の成功事例を学び、交流できたことに感謝!!
 
【スタッフとして参加して】
 今回、FBセミナー自体初めて参加させて頂きました。他の企業さまのFBを活用した事例報告をたくさん聞くことができ、たいへん勉強になりました。FBに写真や動画をアップしたり、リアルタイムでコメントのやりとりをしたり、多くの企業さまが、お客さまとのコミュニケーションを楽しんでいる!という印象を受けました。当社も、もっともっと楽しみながら、お客さまと接して行きたいと思います!(ま)


コラム『肌で感じる編集サロン』を小冊子にしました

 この6月から当社ブログ『フジイ企画ニュース』で広報紙編集にまつわるコラム『肌で感じる編集サロン』をスタートしました。日ごろ広報紙作りで頑張っている皆様や当社に縁のある皆様に、当社の業務内容と仕事のスタンスを知っていただくとともに、少しでもお役に立てるようにとの願いで始めました。
 

ブログとfacebookとの相互リンク記念(?)として無料でプレゼント

 このたび、当社ブログとfacebookとの『相互リンク記念』(?)として、この間のコラムを集めて小冊子にしました。短い掲載期間ではありますが「限定版」として皆様に無料でプレゼントすることになりました。何度かお伝えしてきましたが、当コラムでは、現場感覚に満ちた、教科書に載っていないようなテーマを中心に扱っています。皆様にとって楽しく、分かやすいものに仕上がっていれば幸いです。(A5判24ページ)
 
 
 紙面づくりを勉強中ですがこの冊子でイラストデビュー』…!?
 6月よりこのコーナーを始めたときは、続けられるのか不安なところもありましたが、こうして冊子にまとめることができて良かったです。編集に関して勉強中の私にとっては、記事ができあがる度に新しく知る事も多かったり…。また、イラストを担当させて頂くことも多かったのですが、ただイラストを描くだけでなく、「コンセプトを持って作らなければならない」ことの難しさを特に感じました。記事内容もイラストも、「どうすれば読者に伝わるのか?」ということを心がけて、これからも連載していきたいと思います。よろしくお願いします!(な)
 
ご希望の方は下記のいずれかの方法でアクセスしてください。
 のページに『いいね!』していただき、メッセージでご連絡先を!
■当社HPのメールフォーム『なんでもメール』にてメッセージ、ご連絡先を!
■その他、メール(info@fujii-net.com)、お電話などで…!
 
お気軽にご連絡ください。(無くなり次第終了となりますので、ご了承下さい。)
 引き続き皆様のご意見・ご質問などもお受けしておりますので、是非お寄せください。



『題字』は紙面全体を考えて…プロでも陥る落とし穴 [編集サロン18]

20120904  前回に引き続いて『題字』についてのお話。広報紙の『題字』とは、ネーミングとロゴデザインをセットにしたもの…というお話をしました。題字を作成するとき、担当者はまずロゴデザインに加えて題字全体のデザインを考えていきます。書体はこれで…背景は?…イラストも…と。練りに練って出来上がった渾身の一作。「これいいやん、すごく迫力あるね」。でもちょっとまって! それが結構、お客様に却下されることが多いのです。なぜ?(ま)
 
この題字「編集者泣かせ」になってませんか?
 上の写真の題字(=「元気ふれあい…」)は、実際デザイナーが作成してお客様に提案して却下されたものをパロディにしたものです。(実物は全1段[横長]なのですが、出所がバレてしまうのと、いい写真がないので変形しました。あまりよくないかも…)
 このデザインって、よくよく「編集者泣かせ」ですよ。何が言いたいのかというと、ちょっと目立ちすぎ!? この題字で1面トップの記事内容を読者に印象付けようとすると、編集者は毎回大変な「技」を必要とします。
 
紙面における『題字』の役割をちゃんと理解して!
 紙面で一番に伝えたいのはタイトルではなく、(トップ)記事の内容です。もちろんタイトルを覚えてもらうのも大切ですが、タイトルがトップ記事の見出しと相殺されるのはよくありません。目立ちすぎる題字にしてしまうと、編集者(整理記者)は毎回それを超えるさらに目立つ見出し・デザインを考えなくてはならず、記事とは違う印象になったり、(ヨコ見出しが使いにくいなど)割付の自由度が狭まってしまうのです。新聞では題字製作者(デザイナー)が、読者はもとより記者や編集者の立場、紙面における題字の位置づけを理解して製作しているかというのが大きなポイントになりますね。
 
ベテランデザイナーによくある『自己完結型』!?
 グラフィックデザイナーで週刊誌、書籍等の表紙デザインの経験ある人でも、新聞は初めて…とかの方も結構多いのかな? デザイナーさんはともすれば、自分の担当したスペース内でのバランスで完結してしまうことが多いのです。普通はそれが当然で、例えばチラシなどは、一人のデザイナーが必要なデータ・アイテムを使いきって全体を構成していきますね、週刊誌の表紙もページ完結なので、あまり気にならない(むしろ優れている)。だけど多種の要素を盛り込む新聞で、同じ判断で仕事をされると困ります。(微妙な差は難しいのですが)これ、デザイナー歴『ん十年』という人でもよくあることで、私たちはこれ『自己完結型』(フジイ企画用語?)と呼んでいます。
 
『発行者』は、自分の媒体全てを把握してます
 怖いことに、(フジイ企画の)お客さまはそういうことは瞬時に見抜きます。もちろんお客様はレイアウトやデザインはしませんが、『発行者』であり『執筆者』でもあるお客様は、即「勘」で判断して『この題字、前のに戻して!』とか、ポンと言われてしまいます。
 理屈抜きで判断されるので、デザイナーさんからすれば「これだけ考えたのに…デザインの価値が分かっていない」ともめることになるのです。でもディレクション能力のある人なら、これは「デザイン力」の問題ではなく、広報物全体の構成に関係することだと理解してますから、お客様に提案する前に『通訳?』して修正を求めていきます。(お客様は発行主体なので、当然、自分の紙面の位置づけをしっかり把握していますよ。)
 
 前回「題字は安易につくらず、納得いくまで…」というお話をしましたが、一歩進んで、つまり単一アイテムで考えるのではなく、『題字』作成は紙面全体を見渡せる編集者(エディトリアルデザイン)の視点が一番大事だということですね。