カラー紙面について【制作部あれこれ13】

紙面をカラー化して読みにくくなった!?

カラー印刷の広報紙が増えましたが…
 最近、「色」の扱い方について考える機会が多くありました。弊社のお客様でも、少し前までは白黒(1色)印刷の広報紙がほとんどでしたが、今ではカラー印刷の方が多くなっています。カラー印刷の技術向上や効率化が進み、価格差が縮まってきたことも、理由のひとつかと思います。

カラーにすれば効果が出るとは限らない
 それではカラーにした方が良いのでしょうか? 結論から言うと、「カラーにすれば広報効果が出る・見やすくなる」とは限りません。
 刷り色もあくまで表現手段のひとつなので、何を一番伝えたいのか、編集方針に立ち返って考える必要があります。
それどころか、文章中心の読ませる広報紙の場合は、カラーにすると目移りしてしまい、かえって読みづらく感じることもあります。

使う色を制限して紙面に統一感を
そういう場合にどうするか? 一例として、弊社社報『紙ブログNEWS』はカラー印刷ですが、紙面は文章中心なこともあり、スミ(黒)と緑の2色刷り風のカラーリングにしています。写真・イラスト以外で使用する色数をあえて制限して、なるべく落ち着いて読めるようにしています。
場合によっては、カラーイラストをわざわざ1色に変換して表現することもあります。

刷り色変更は十分検討した上で
一方で、カタログ・パンフレット・写真集など、ビジュアルを重視する場合はカラーが有効です。カラー印刷の強みを活かしつつ、紙面の目的や内容も理解したうえで、より適切なデザインをご提案していきたいと考えています。刷り色の変更を検討される場合は、まずご相談ください。

画像=『紙ブログNEWS』2018年正月号3面。現在はベースカラーをスミ(黒)と緑一色に変更。

(社報『紙ブログNEWS』2023年正月 第50号)



2023年 明けましておめでとうございます

本年も皆様の歴史づくりに邁進します

平素は格別のお引き立てを賜わり、心より感謝申し上げます。
この一年も、お客様の時代を切り取る目と広報紙に対する情熱とに支えられ、弊社も新しい年を迎えることができました。

社会の動きがどうあろうと、自立した人と人の繋がりがあれば、新しい歴史を生み出すことができます。お客様の広報紙がその役目を充分に果たせるよう、本年も紙面編集への技術をさらに磨き、全力で皆さまをサポートしてまいります。弊社の経営理念「本当に伝えたいことを伝えられる形に」はスローガンではなく本気です。

本年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。



フジイ企画の社報『紙ブログ』2022秋号(第49号)のご報告です

季節の節目は、見えるものも移り変わって

 ご報告が大変遅くなりましたが、『紙ブログ』秋号発行のお知らせです。本年後半は、なぜか広報紙(機関紙)のお手伝いをしているお客様で「〇周年」「〇号記念」など、節目になることが多かった秋です。
「紙ブログ」秋号は9月初旬に出来上がっていたのですが、ネット読者の皆さんには報告が遅くなり申し訳ありません。紙媒体製作が中心の弊社の〝言い訳〟です。
 現在は年末に向けての追い込みが一段落し、『紙ブログ』正月号も完成、秋の弊社の足跡などは、ここに記載させていただきました。今年も一年間、大変お世話になりありがとうございました。
 納品後、お客様にはアンケートをお渡ししております。紙面について、ご感想やご要望などありましたらぜひお聞かせください。

 社報『紙ブログ』は無料でお送りします(PDFも可)。
 メールフォーム等にて連絡先・氏名と「紙ブログ希望」とお書きください。

 

 

『紙ブログNEWS』2022年秋号(第49号)contentscontents
1面 私は神様だからお客様も神様です
2面 【製作部あれこれ=連載12】色んな挑戦できる縦組みレイアウト
3面 【私の休憩室】(スタッフコラム) 【私の一枚】スタッフの写真コーナーです
4面 【季節のあしあと】


縦組み・横組みについて【制作部あれこれ12】

色んな挑戦ができる縦組みレイアウト

元来、日本語は縦書きが最も自然
 日頃お客様よりよくいただく相談で、「縦組み」「横組み」の組み方向変更のお話があります。
 パソコンやスマホの普及で、あるいは公文書の規定が変わったりで、欧米流「横組み」の紙面が増えてきたように感じます。ですが日本語の新聞の場合、縦組みが一番紙面になじみます。今回は、縦組み紙面の主な特徴についてまとめてみます。

縦組みはレイアウトの自由度が広がる
縦組み紙面ならではの特徴として、縦組み紙面中で横組みの記事を混在させることができます。よく一般新聞でも見られると思いますが、縦組みを基本とすると、レイアウトの自由度が高くなります。例えば、囲み記事の中身を横組みにすれば、紙面にメリハリがつきます。
一方、横組みをベースとした紙面づくりの場合は、すべての記事を横組みにするしか方法がなく、縦組み記事を紙面に混在させるのはかなり無理があります。

縦組み紙面なら題字もタテヨコ自由
また、結構前の話ですが、お客様から「うちの新聞は題字(=新聞名)が横書きなので、紙面を開く方向は左ではないか?」とご質問いただいたことがあります。開き方向については、縦組み紙面の場合は左から右へめくる「右開き」、横組み紙面の場合は右から左へめくる「左開き」ですが、本文ベースが縦組み紙面として構成してあるなら、題字や見出しなどは横書きであっても全く問題はありません。つまり、縦組み紙面は縦題字、横題字のどちらも使うことができるため、デザインの幅が広がります。

「写真集」ページは全面横組みでOK
ところで、「体育祭」のような写真メインのページでは、記事や写真説明文などの全てが横書きということもありますね。縦組み紙面なのに全面横書きなのはどうなの?と思われるかもしれませんが、これも縦ベースの柔軟性で紙面自体が「写真集」扱いになるので、違和感はありません。
ただ、全紙面の比率を考えたとき、例えば全4ページ新聞のうち3ページ分が横書き記事だったりすると、判断が難しいです。その場合は、せめて1面トップ記事を縦書きにしたレイアウトにしたいところです。

画像=縦書きと横書きが混在した見開きページ

(社報『紙ブログNEWS』2022年秋 第49号)



2022年 夏季休業のお知らせ

平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、誠に勝手ながら、弊社では8月11日(木祝)~8月16日(火)の期間を、夏季休業とさせて頂きます。8月17日(水)から通常営業です。期間中は、お客様には大変ご迷惑をお掛けいたしますが、どうかご理解くださいますようお願い申し上げます。
休業後は、クリエイティビティを発揮し、これまで以上にお客様にご満足いただけるサービスの提供を目指して精進して参りますので、よろしくお願い申し上げます。

 



フジイ企画の社報『紙ブログ』2022夏号(第48号)ができました!

心が晴れる夏の空 外へ向けて未知の挑戦を

 フジイ企画社報『紙ブログ』2022年夏号発行のお知らせです。
 夏到来、連日の猛暑がこたえますね。弊社では、各種新聞の夏号制作が一段落したところです。今年の春から初めてやりとりをしたお客様も多かったですが、無事に納品まで完了できて良かったです。
 納品後、お客様にはアンケートをお渡ししております。紙面について、ご感想やご要望などありましたらぜひお聞かせください。

 社報『紙ブログ』は無料でお送りします(PDFも可)。
 メールフォーム等にて連絡先・氏名と「紙ブログ希望」とお書きください。

 

『紙ブログNEWS』2022年夏号(第48号)contents
1面 貨幣経済のウソと勤勉哲学の仕掛け
2面 【製作部あれこれ=連載11】計画が立てやすく進行状況が見える
3面 【私の休憩室】(スタッフコラム) 【私の一枚】スタッフの写真コーナーです
4面 【季節のあしあと】


製作進行表について【制作部あれこれ11】

計画が立てやすく進行状況が見える

初心者でも全体の流れが見えれば安心
 弊社では、まず最初にお聞きするご希望に沿った「製作進行表」の作成を基準としています。これは、お客様側の校正日程と、フジイ企画側の制作日程とを、お互いに確認し合えるようにするものです。

日程上遅れる入稿も予め計画に入れる
 この「製作進行表」の交換は、お客様側だけでなく、弊社にとっても品質管理上、重要なものになってきます。印刷物の制作では、情勢等に合わせた記事の変更や追加が想定されます。それだけでなく、行事日程などによっては、取り決めた入稿日には間に合わないこともあります。こういった場合であっても、主軸となる基本日程のなかで、例えば「初校戻し時に追加出稿する」と予め決めてお互いの理解があれば、進行表を変更せずに、スムーズに校了まで工程を進めることができます。

イレギュラー入稿も日程内調整が可能
 印刷業者一般に言えることですが、社内の業務がひとつの時期に集中し、イレギュラーな変更ができないことが多くあります。想定外の入稿遅れであっても、基準の進行表があれば、どこで調整すればいいかの確認がスムーズに行えます。イレギュラーであっても、ミスや紙面品質を落とさないために重要視しています。

状況に応じて臨機応変に進行を
 この「製作進行表」を基本としながら、時には状況準拠のサービスもあります。例えば選挙宣伝物や日刊紙など、スピード感が求められる案件の場合は、細かい日程までは決めないこともあります。お客様のスケジュールやご要望に応じますので、お気軽にご相談ください。

(社報『紙ブログNEWS』2022年夏 第48号)



住吉第一中PTA紙が全国学校新聞コンクールに入賞

コロナ禍でも思いはひとつ チーム一丸の〝情報発信〟

 新年度が始まり、お客様よりコンクール受賞のおしらせが届いておりますので、ご紹介いたします。大阪市立住吉第一中学校のPTA広報紙『一中PTAだより』第151号が、「第71回全国小・中学校・PTA新聞コンクール」(毎日新聞社、毎日小学生新聞、全国新聞教育研究協議会主催、文部科学省など後援)にて入賞(佳作)されました。応募総数は390団体、9107点とのことです。このたびは受賞おめでとうございます。

 住吉第一中学校では、コロナ休校に突入した一昨年(令和2年)の卒業直前号(第147号)にも、自宅で楽しめる紙面づくりを工夫し、市PTA協議会の「広報紙コンクール」で優秀校表彰されました。
[関連記事]住吉第一中PTA紙が広報紙コンクールで表彰

 急変した情勢のなかで頑張る子どもたちや、オンライン授業研究で奮闘する先生を捉える目線はイキイキとしていて、次代へ継承されていく財産となります。広報委員さんや役員さんをはじめ、先生、地域の方々の、それぞれの立ち位置を生かした連携から生まれた大事な記録です。

 「お客様の声」ページでも広報委員さんからのコメントをご紹介しておりますので、ぜひご覧下さい。今年度も引き続き、よろしくお願いいたします。



フジイ企画の社報『紙ブログ』2022春号(第47号)ができました!

生活のためでなく自己実現の経済へ

 フジイ企画社報『紙ブログ』2022年春号発行のお知らせです。
 ようやく暖かい春になりました。新年度を迎える季節でもあり、一年の集大成の時期でもあります。広報紙コンクールもこの時期が多く、現時点で3件のお客様より受賞のお知らせが届いており、紙面内でもご紹介しています。
 また、今号では1・3面のデザインを変えてみました。またご感想などお寄せください。

 社報『紙ブログ』は無料でお送りします(PDFも可)。
 メールフォーム等にて連絡先・氏名と「紙ブログ希望」とお書きください。

 

『紙ブログNEWS』2022年春号(第47号)contents
1面 新時代の経営 社会より個人を大切にする世界観
(1面記事本文はこちらに全文掲載)http://www.fujii-net.com/?p=6870
2面 【製作部あれこれ=連載10】分かり易い表現の間違い探しゲーム
3面 【私の休憩室】(スタッフコラム) 【私の一枚】スタッフの写真コーナーです
4面 【季節のあしあと】


文字校正について【制作部あれこれ10】

分かり易い表現の間違い探しゲーム

 春から新しく広報担当となる方もおられると思いますが、新聞づくりに慣れた方にも振り返っていただきたい「文字校正」を今回のテーマにしてみます。

原稿執筆時とレイアウト後の印象は違う
 取材して記事を書くことと、組み上がった紙面の「校正」は、お客様の大事な作業の一つです。
 校正作業は、取材記事を書かれた方にとって、印刷状態(ゲラ刷り)で見る初めての紙面になります。
 読者が見る状態となった紙面は取材原稿を完成させた時と違って、印象ががらりと変わって見える場合が多いですね。それは、読者は「記事・写真・見出し」を3点セットで見ることで、全体のインパクトが広がるためです。そうなると、紙面になった新たな印象を元に、文章表現を変えたくなることもあります。

校正の基本は誤りの発見と読みやすさ
ただ、校正作業の基本は、①誤字脱字の発見、②「てにをは」(助詞)の誤り、③「表記ゆれ」(一つの意味を表す言葉に対して異なる表記が混在している)、④句読点の位置、文体の不統一(ですます)などのチェックが一番大事です。

読者に伝わるように5W1Hを確認して
文章のわかりやすさに焦点を当てるなら、記事に「5W1H」が含まれているかを確認してみてください。さらに、記事を「面白く」するには、この「5W1H」の価値(順番)を変えたりして工夫してみます。

固有名詞や連絡先は必ずチェック
また、文章表現とはあまり関係ないので見落とされがちなのは、人名・団体名などの固有名詞、住所・電話番号・アドレスなどの連絡先です。これらの誤りは印刷後の影響が大きく、場合によっては刷り直しとなってしまいます。イベント等の日時、数字のある箇所なども要注意です。
弊社では、お客様の校了後に社内校正も行っており、明らかな間違いは訂正できますが、これらの箇所は正誤の判断ができません。
また、最近多くなってきたQRコードの掲載ですが、こちらもスマホなどで、必ず読み取り点検を忘れないようにしてください。

校正するときは様々な視点をもって
広報紙は記事以外にも、見出し、図、写真、色合い、レイアウトなどチェックすべき点が多く、お客様にとっても大変な作業かと思います。少し時間をあけて視点を変えてみたり、複数人で回覧したりしてみてください。弊社でも極力ミスをなくすよう、取り組みを続けています。

(社報『紙ブログNEWS』2022年春 第47号)