広報紙で“思い”を実現するナビ効果【第9回“紙ブログ”広報セミナー2014より】

  こんにちは。毎月開催してきた『紙ブログ広報セミナー2014』も、10月17日で9回目を迎えました。いよいよ来月で本年最終回となります。この2回は、「広報紙の本来の目的以外の効果」について、切り口を変えてお話を続けてまいりました。前回(第8回・9/26)では、『自己コンサルティング広報』?というテーマで、会社(組織)の企画や戦略づくり、ノウハウのマニュアルづくりなどの取り組みの成果アップには広報紙が効果的だというお話でした。第9回セミナーは、自分(自社)の想いを形に導く「ナビゲーション」効果について、今回も細川社長(ワーカーズコープ)とともに進めてまいりました。(な)

 
目標さえあれば自動的に導いてくれる効果って
 広報のナビゲーション効果? 前回のテーマ「自己コンサルティング」と切り口が似ているのですが、「こういうことをしたい」「こんな企業に…」という個人や組織のビジョンや目標があるなら、(広報紙で)それに沿ったカテゴリー=コラムを設定して継続するうちに、その目標に向かって自動的に導いてくれる…つまり車のナビシステムのような効果についてのお話です。
 
“思いを紙に表出することで見える地平線
 広報紙は基本的には定期発行が原則ですね。つまり継続したテーマで記事を書いていくと、これまでの足跡が目に見える形で残ります。今おぼろげでもやりたいことがあれば、まず言葉(文字)として表に出すことから何事もスタートしますよね。そこで頭のなかで色々と考えていることをまず外に出す。これを紙面の記事のコラムとしてやってみようということです。定期発行が原則の紙面でこれを続けると新たな地平線が見えてくることがあります。これは“思いの外化”と“あしあと(記録性)”の効果でしょうか。過去の積み重ねと経過が目に見えるから、「目的に向かってやってみよう」という気持ちにさせてくれます。
 
難しい課題も楽しく取り組める法則
 「何度も論議されていて“しなければならないこと”は大体“やりたくないこと”」と…うちの社長は考えているようですが、やらなきゃいけないと気負うより、自発的にやってみよう!と思うほうが当然うまくいいきますよね。実はこのテーマは、フジイ企画でもコラムで継続的にやっていて気づいた法則?でもあります。つまり、当初は「面白いかも…」ぐらいでコラムカテゴリーを立てただけなのに、継続するうちに思わぬ成果やアイデアが生まれたり、コラム自体のアイデンティティも確立するという効果です。
 
議論の経過を公開することで得た方向性
 これを自社の例で少し…。当社では千差万別な受注形態の見積もり価格を、可能な限り一覧表化してをネットで公開することになりました。でも、これまで当社の受注形態ではそんなことは不可能だと思っていました。ただ月1回開催している早朝営業会議内容を、毎月発行している『紙ブログNEWS』内のコラムに継続掲載することを始めてから、自動的に解決可能な課題となったのです。ラインナップとして受注前と納品後の取り組みの見直し→お客様のご要望ごとの分類の仕組み化→というテーマで順次掲載していく中で「価格表提示は必要」という命題に行き着いたのです。これは当初コラム立ち上げの時に予想していたことではありません。社内会議を議事録として残すだけだったとしたら、これ“永久課題”で終わったかもしれません。
 
目標の実現可能性などを考えなくても…
 今回のセミナーのタイトルヘッドはあえて“企業(組織)の…”という“冠”をはずしました。まず(個人の)思いをどのくらい表に出せるかということが大事なことですね。そういう意味で、今回のセミナーでは『経営指針を基礎に』とか、目標の“実現可能性”から考えるのをやめて、皆様が目的・目標にしたことや思いを“外化”することで導かれる効果をじっくり考えてみました。広報紙をたたき台に思いが実現する…これが、楽しく永続きする紙面づくりの本質に近いのかもしれません。
写真=読書談義を交えて…


「価格表」のHPでの公開を議論【2014.10月度早朝営業会議】

この10月は皆既月食もあったけど遅い台風にも見舞われ、涼しさも増して朝は寒いと感じることもあるこの頃…。報告が遅くなりましたがこの8日、10月度の早朝営業会議を行いました。9月度の報告でもお伝えしましたが、現在、当社のホームページを改善に取り組んでいます。先日(10日)も企画会議を行い着々と進めておりますが、今回の会議で焦点になったのが、これまで触れなかった価格表についてです。(キョーコ)

「紙面づくり」と「印刷工程」と2種ある見積もり基準
 現在のフジイ企画のHPのページでは単価表なるものがなく、標準的な価格例を掲載しているだけです。印刷物の見積もりというのは、用紙代、印刷代(通し料金)、製本費などの下流工程部分と版下組版、デザイン制作、ディレクションといった上流工程部分と大まかに2つにわかれます。当社もそれぞれ単価基準書があります。下流工程(印刷代・用紙代など)については一覧表化は割と単純なので今でも公開が可能ですが、上流工程(つまり紙面づくり紙面づくり)については、原稿の出稿量やお客様の出稿状態や求められるサービス内容によって違うので、一覧表化するのが難しいということで、これまで掲載していませんでした。
 
これまで「価格表」プラス「見積もり」部分の合算で
 ご存知のように当社の「編集プロダクション」としての特徴は、ご要望に沿った印刷物を迅速にかつ効果のあるものとしてお客さまと一緒に作り上げていくことです。つまり当社のサービスの心臓部は印刷物の訴求効果を上げる紙面づくり。つまり上流工程のディレクションが中心です。この部分についてはそれぞれのお客様の要望や当社の関与度合い、また作業内容などによって分化されているので、当社価格基準で見積お書には記載してあるのですが「価格表」ということになると「できないもの」としてこれまであまり論議されてきませんでした。
 
これまでの改革で価格の“見える化”も可能に
 でも、それではお客さまにとって「不明瞭・不明朗」という誤解や「高い」という印象が生じているのでは…ということが議論の重要な焦点になり、今回のHPリニューアル時に価格表をご提示することになりました。というのもこれまで続けてきた一連の業務改革、つまり「顧客満足と迅速な工程の両立」のための受注前と納品後の取り組み(6月度営業会議報告を参照)に引き続いて、「お客様のご要望の分類」(8月度営業会議報告を参照)を“仕組化”してきた結果、相互の信頼感を増す「価格表提示」が“可能”であるとの立脚点にようやく立つことができたためでもあります。
 
より相互の信頼感を形成するためにも
 このことで、どの作業にいくらの費用が発生するかが事前にお客様で把握できるし、未知のお客様にも「決して高くない」と安心感を持っていただけます。これはお客様はもとより当社にとっても様々なミスマッチの防止になるなど、当社のスキルの基準化と作業工程への安心感を高めます。もちろんすべての項目の価格表示は不可能ですが、できるだけ計算可能な形にします。そのためのしっかりした仕組みづくりとなるよう検討中です。当社のサービスを必要とされるお客様に「この金額なら納得!」と思って頂けるように、これまで以上に気を引き締めて取り組んでいきたいと思います!

写真=10月10日の第2回目のHPリニューアル打ち合わせ

2014年早朝営業会議エピソード
【2014.1月度】2月から新『編集セミナー』を開催します http://www.fujii-net.com/?p=342
【2014.2月度】お客様が成果を出せる体制をhttp://www.fujii-net.com/?p=352
【2014.3月度】顧客から選別される時代の営業http://www.fujii-net.com/?p=358
【2014.4月度】小さな会社でも責任分担と権限が必要http://www.fujii-net.com/?p=366
【2014.5月度】“よい”より“納得”の紙面と工程づくりhttp://www.fujii-net.com/?p=372
【2014.6月度】お客様の「不安」「不満」に立ち向かう仕組みづくりhttp://www.fujii-net.com/?p=376
【2014.7月度】お客様のお悩み解決と紙面の向上のアンケートをhttp://www.fujii-net.com/?p=382
【2014.8月度】“受注時コミュニケーション”マニュアル?http://www.fujii-net.com/?p=389
【2014.9月度】本当に頼りになるHPづくりに着手http://www.fujii-net.com/?p=407
【2014.10月度】「価格表」のHPでの公開を議論http://www.fujii-net.com/?p=765
【2014.11月度】HPのリニューアル=経営指針の具体化と連動!!http://www.fujii-net.com/?p=769
【2014.12月度】新ホームページの枠ぐみができましたhttp://www.fujii-net.com/?p=772



第9回『“紙ブログ”広報セミナー2014』(10月17日)開催のご案内

1400805‘æ7‰ñƒZƒ~ƒi[’m こんにちは。いよいよ10月、あっという間に2014年も残り3ヶ月ですね。、郵便ポストに年賀状のチラシが入っていて少しびっくりしました。さて、毎月開催している『紙ブログ広報セミナー』も残り2回となりました。

 ここ最近のセミナーの流れとして、第7回(8/22)でネット広報と紙広報物との機能・役割の違いを見て、前回第8回(9/26)では広報紙の「広報効果以外の価値」についてお話してきました。特に前回からは広報紙の発行の(商品やサービス、考え方や組織のポリシーを伝える)本来の目的を離れて、皆様の会社(組織)の企画や戦略づくり、ノウハウのマニュアルづくりなどの取り組みのツールとして広報紙を使おうというお話をしました。今回はその第2弾といえるもの。テーマは「想いを形に導くナビ効果」。自分のこれからのビジョンや計画をコラムカテゴリとして捉えようという試みです。、様々な戦略の広報紙利用で組織の方向性が見えてきます。

 というわけで、今回も「広報効果以外の価値」について皆さんと考えていきたいと思います。もちろん初めてのご参加でも大丈夫ですので、興味のある方はぜひお気軽にお申し込みくださいね!

『“紙ブログ”広報セミナー2014』(9)
日 時 20141017日(金)※24日の予定から変更しております
会 場 編集プロダクションフジイ企画 事務所内
定 員 8名    参加費 1,000円/1名
内 容 ①「想いを形に導くナビ効果」
      方向性が生まれるカテゴリーづくり
    ②実践編「皆様の広報紙を考える」
     もしお持ちでしたら、皆様がこれまで発行された広報紙をご持参ください。
テキスト 小冊子『肌で感じる編集サロン』など
会 場 編集プロダクションフジイ企画 事務所内
定 員 8名    参加費 1,000円/1名 

 
お申込み方法
以下のアクセスで「お名前・ご住所・お電話番号・ご参加人数」をお願いします。
イベント案内で発信しています。facebookご利用の方はここからでもお申し込みできます。
当社HPのメールフォーム】『なんでもメール』
【E-mail】info@fujii-net.com 
【お電話】フジイ企画TEL:072-227-2790(受付時間:平日 10:00~17:00)


広報紙発行は独自アイデンティティ形成に威力【第8回“紙ブログ”広報セミナー2014】

 9月も後半となり、夜はだいぶ涼しくなりました。2014年の『紙ブログ広報セミナー』も第8回目(9/26)となりました。今回も細川さん(ワーカーズコープ)とご一緒に進めさせていただきました。今回のテーマは「自己コンサルティング広報・広報紙発行は広報効果以上の価値」。毎回ホワイトボードにその日のテーマを貼っているのですが、細川さんが開口一番「自己コンサルティング???」。今回はこれまでの流れからこのテーマになったのですが、広報紙発行の目的は自らの企業(団体)の取り組みについて広く知らせることですね。ですが広報紙の効果と価値はそれだけではない。これが今回のテーマです。(な)

 
広報効果(読まれているか)だけを考えると続かない!?
 じゃあどんな効果が?という前に…。本来の広報紙の目的は、会社(団体)の商品・サービスや考え方を広く知ってもらおう…ということですね。ただ、それが読者にキッチリ届いている(伝わっている)かどうかを検証しようとしたら、実をいうとなかなか難しいのです。それが「手間の割に効果が見えない」として皆様が広報紙の発行自体を敬遠する理由の一つかもしれません。でも広報紙づくりづくりの意義はそれだけではありません。
 
広報紙の「記録性」という機能を利用して…
 広報紙の発行の取り組みを、もう少し別の角度で見てみようというのが今回の狙いです。過去のセミナーでもお話ししていますが、広報紙の機能のひとつに「記録性」というものがあります。ブログ・SNSは古いものはどんどん流れてしまいますが、広報紙は手に取れるカタチとして残ります。今回のお話は広報紙を利用して社内のスキル蓄積や、営業戦略作りそのものをやっていこうというものです。
 
「独自戦略」構築や「技術の伝授」「マニュアル」づくりそのものに利用
 広報紙を発行する本来の目的はひとます置いておいて、「自社の技術力アップ」、や「営業戦略づくり」のための皆様の取り組みを考えてみましょう。会社なら新しい時代を見据えて営業企画会議やら社内研修、また「ノウハウのマニュアル化」などいろんな取り組みをされてますね。今回は以前お話しした紙面の『コラム』化を利用して、文字通り「営業戦略作り」や自社の「スキル構築」「マニュアルづくり」にそのまま利用するのです。例えばこの「フジイ企画“紙”ブログNEWS」の中の、『早朝営業会議より』や今書いている『肌で感じる編集サロン』というコラムもそうです。
 
広報紙化で単なる“会議の議事録”を超えた生きた資料に
 『早朝営業会議より』は月に一度社内で行われる営業会議の内容について連載しているコラムです。いくつか読んでいただければ気づかれるかもしれませんが、これは単に会議の議事録ではありません。実際の会議では営業戦略についての到達点や問題点、社外秘の事項や生々しい話もあるのですが、それをそのまま掲載するのではなく、その時々のトピックスや自社特有のやり方や課題などエッセンスの部分を取り出し、加工して掲載しています。

読者の視点を通過する“戦略”や“ノウハウ”の大きな価値
 議事録と違う点とはなにかと言えば、社内で議論して練りこんだ内容でも「一般読者」を想定してポイントを絞って書き直すということです。広報紙として発行するためには、他の人が読んでも面白く・役立つような記事にするべきですよね。そのためには決まったことやノウハウでも内容を整理し、誰もがわかるようにする必要がありますね。この作業は思いのほか、会議のための会議から脱出して自己の振り返りになったり、新たな解決可能な課題が見えたり、そのものがノウハウになってくることになります。

心臓部のコラム化は組織の羅針盤づくりそのもの
 この広報紙の“記録性”という機能を利用して上記のように読者を意識して書いた記事は、簡単にまとめられていて、積み重なれば自身のテキストやマニュアルそのものに(しかも活字化されて)なります。私達も、会議を振り返るときによく『紙ブログ』バックナンバーを見て以前に構築したノウハウや決めごとを検証しながら進めるのです。これをまとめれば一冊のノウハウ本になります。つまり広報紙を継続すること自体が向かうべき方向の羅針盤となり、独自のアイデンティティが形成することにもなるのです。

10月は日程変更になります
 そういったわけで、今回は広報紙の「広報効果」とちがった価値についてお話いたしました。さて、次回セミナーは予定を変更して10月17日(金)18時からの開催となります。2014年度のセミナーも残すところあと2回(10月・11月)となりました。内容は1回ずつで完結するようにしていますので、初めてのご参加でも問題ありません。直前まで受け付けておりますので、ぜひお越しください!


第8回『“紙ブログ”広報セミナー2014』(9月26日)開催のご案内

20140919  こんにちは、段々肌寒くなってきましたね。きのう(9/18)はフジイ企画のホームページ・ブログのリニューアルのために、Nさんにお越し頂き、一緒に検討いたしました。先月の第7回セミナー(8/22)では「ブログカテゴリーから考える紙面企画」というテーマでブログ・SNSをどう活かすか…ということでしたが、カテゴリ分けも含めて、ネットコンテンツの扱いについては私たちも同時進行で取り組んでいます。(な)
 
「“自己コンサルティング”広報―広報紙づくりの広報効果以上の価値」
 さて、告知がかなり遅れてしまいましたが(すみません!)、今月も第8回の『“紙ブログ”広報セミナー』を開催いたします。今回のテーマは「“自己コンサルティング”広報―広報紙づくりの広報効果以上の価値」です。ちょっとわかりにくいかもしれませんが、今まで広報紙づくりの目的と方向性のお話しをしてきましたが、今回は少し発展?して…。広報紙の本来の目的以外、つまり会社(組織)技術、人、スキルなどを伝えるといった「広報効果」以外の組織強化のメリットについて深くみていきたいと思います。この内容は以前から取り上げてきましたが、もう一度深めて皆さんとお話しできればと思います。
 開催日まであまり日数がありませんが、直前まで受け付けています。メールやお電話などでも構いませんので、ぜひお気軽にお申し込みくださいね!
 
 
『“紙ブログ”広報セミナー2014』(8)
日 時 2014年9月26日(金)
     18:00~19:00
会 場 編集プロダクションフジイ企画 事務所内
定 員 8名    参加費 1,000円/1名
内 容 ①「“自己コンサルティング”広報」
      広報紙づくりの広報効果以上のメリット
    ②実践編「皆様の広報紙を考える」
     もしお持ちでしたら、皆様がこれまで発行された広報紙をご持参ください。
テキスト 小冊子『肌で感じる編集サロン』など
会 場 編集プロダクションフジイ企画 事務所内
定 員 8名    参加費 1,000円/1名 
 
 
お申込み方法
以下のアクセスで「お名前・ご住所・お電話番号・ご参加人数」をお願いします。
イベント案内で発信しています。facebookご利用の方はここからでもお申し込みできます。
当社HPのメールフォーム】『なんでもメール』
【E-mail】info@fujii-net.com 
【お電話】フジイ企画TEL:072-227-2790(受付時間:平日 10:00~17:00)



紙面製作に“アナログ編集”って表現はおかしい!

 最近当社でも少なくなってきたのですが、機関紙や広報紙をお客様立ち合いのもとで、割付用紙(レイアウト用紙)を使って編集レイアウトする作業があります。新聞工程というのは短納期なので原稿入稿後に即、紙面を確定しなければ、後の工程に差し支えるからです。新聞タブロイド版なら担当1人で4面~8面分を1日で完全レイアウト(印刷仕上がり状態を確定)します。

編集現場に「アナログ」という概念はない
 こうした紙面づくりの現場に当社の新人スタッフや大学のインターン生を、実習として同行させる場合があるのですが、その報告や感想に「アナログ編集現場」「アナログ的…」などの表現がよく出るので甚だ困ってしまいます。編集という作業の理解の度合いが低いので仕方がないかもしれないが、編集現場ではアナログやデジタルという概念自体がナンセンスなので、今一度編集作業の根本的な理解が必要だと感じています。
 
割付作業は最短で“完成レイアウト”を行うこと。
 仕事の流れをお話しするとあたりまえのことですが、新聞の編集(割り付け)作業は当然、原稿締切り直後(それが日単位なのか時間単位なのかは別として)に開始。割付用紙(レイアウト用紙)に記事の流れ、見出しコピーと紙面デザインや文字飾り、写真の大きさやトリミングなどを確定。つまり最短時間で最終仕上り状態を決定することですね。そこでGOサインがでて初めて生産ラインの工程(組版→ゲラ出力→校正→製版→印刷)という手順になります。
 
アナログという言葉が出てくる背景は生産工程のデジタル化?
 アナログという言葉が出てくる背景にはには、技術革新で生産工程のほとんどがデジタル(コンピュータ)化されてきたこと。当然、新聞組版ラインも完全デジタル化されて久しい。アナログとはそれ以外の手仕事の総称として言ってるだけであろうが、編集現場はいかに時代が進もうと人間の頭脳を酷使する仕事であることに変わりはない。必要なのは編集作業の最短の効率追求と紙面の合理性と完結性(確定性)が求められるだけです。
 
背景に「デジタルの方が早い」とする根本的な勘違い
 その勘違いの最たるものと思われるのが、レイアウト用紙を使う手作業よりデジタルの方が早いと思っているフシがあること。編集作業は先にものべたように紙面割(どの面に何の記事を掲載するか)、同じ面でもどの記事をトップにするか、見出しをどのようにつけるか、そのスペース配分と字体とデザイン飾りは…。でもこれはいつでも人の頭脳作業です。ただ(デジタルの方が早いとする)勘違いの元凶と思われるのが、次々刻々入稿する記事の本数確定や文字量の計算です。今でも電卓をつかって…ですね。また写真のトリミングや縦横寸法出しなど。結構厄介でじゃまくさい作業が多いからでしょう。
 
「入力してから」では遅すぎる…どこまでも人の経験とスキル…職人仕事
 でも、紙面のレイアウト現場は、ギリギリの時間で上がってくる原稿がデジタル原稿か手書き原稿かは当然問えません。外部依頼原稿などはファックスや速達なんかで来る。イラストや写真もデジカメデータとプリントの混在。その日(時間内)のうちに紙面レイアウトを確定するのに、まず入力してから…では遅すぎる。「何しに来てるんや」と怒られますよね。だから今も昔もかわらない職人仕事なんですよ。デジタル化するより絶対に早いんです。そんな中での見出し(キャッチコピー)、レイアウト、見えない段階できれいなデザインを確定する。ここではなにより経験、スキルがモノをいう。職人仕事の世界です。



インターンシップ特集で増ページ『紙ブログNEWS』14(10月)号発刊!!

 今朝、通勤途中の公園の側道で「どんぐり」を見つけました!季節の移り変わりをまじまじと感じさせられますね。夜もかなりひんやりしてきましたので、うっかり風邪には気をつけなければいけませんね。秋一番?当社の社報の『紙ブログNEWS』10月号(14号)が出来上がりましたので、皆様にお知らせさせて頂きます。(キョーコ)

インターンシップ特集2ページは学生が作りました
 今号のメインは8月25日~9月5日の期間行ったインターシップ実習特集。今回はこの特集面2ページ増えて特別6ページ建てです。この特集(2・4ページ)は実習カリキュラムに取り入れたもので、紙面企画から面割や見出しレイアウトまで学生が考えました。今回初めての試みでしたが、学生4人でしっかり打ち合わせをしながら思いを紙面に組み込んでくれました。
 
フジイ企画の業務改善の取り組みも掲載
 その他、フジイ企画では新企画や業務改善に取り組んでいます。『紙ブログ』はそんな当社の姿勢をお伝えするのが目的で、『早朝営業会議より』などはその取り組みをまとめたもので、一度ご覧ください。その他のコーナーもそうですが、読者の方に信頼感を感じて頂ける1つのツールにもなれば幸いです。
 
★皆様のお手元にお届けいたします
ご希望の方は、フジイ企画HPのメールフォーム「なんでもmail」に、お名前・郵便番号・ご住所をお知らせください。できればメッセージなどをいただけるとありがたいです。皆様のご意見・ご質問などもお受けしておりますので、よろしくお願いします。(お申し込みはお電話、facebookメッセージ、一般メール等でも結構です。)
10月号フルカラーA4×6ページ(毎月15日発行)



本当に頼りになるHPづくりに着手【2014.9月度早朝営業会議】

 朝晩はかなり涼しくなり、確実に季節が進んでいるのを実感しますね。そろそろ日中のエアコンともおさらばできそう?といった感じですが、まだ少し暑さの残る中、9月度(9月10日)の早朝営業会議を行いました。(キョーコ)

 
 今回の会議は当社にとって生命線のインターネットのお話。これまでブログでもたびたびお話ししてきたことですが、フジイ企画の新規のお客様はほぼ100%ネット受注。社長が商工会議所セミナーで「営業が苦手な会社がやるべきこと…」という内容の報告もしたらしいですが、営業マンが不在になってから営業方針の主軸をネットに切り替えて約2年間。いつも論議の的です。
 
フジイ企画の考え方はいつもブログで配信
 ネット営業の主軸はブログですね。内容は日々の活動、編集にまつわるお話、お客様のこと、社長の考え方などを掲載。これまでカテゴリーの分割・統一などを繰り返して現在のしくみになっています。HP自体は変更が難しいので、ブログが現在のネット営業の“顔”の部分になります。特に『肌で感じる編集サロン』カテゴリーはお客様との交流の場としてちょっとづつ機能し始めてきました。
 
データがたまり続けて管理上の問題が…
 ただ当社ブログシステムは、流行りだしたばかりの2008年の設置。当時一般的だった無料ブログを利用して当社HPとフォーマットを統一しただけのもので、永年の使用でデータが膨大になり、管理上の問題がでてきました。この際HPとブログを統一して当社サーバーに移行するというのがもともとの発端でした。
 
当社を必要とするお客様に届くために
 当社を探して問い合わせをくださるお客様は、他の会社ではできなかったことを求めて来られる方々が主流です。多くは費用より紙面作りのアドバイスなどのコンサルティング体制、途中での変更相談や短納期相談なのですね。当然ターゲットもそういうお客様です。そんなお客様がインターネットで当社にたどり着いた時に、今の仕組みですぐにわかって頂けるだろうか…ということが議論の焦点になりました。
 
本物の主軸になるHPづくりへ本腰
 これまで既存のお客様へのフォローでは要の役割を発揮しているし、新規受注もそれなりの効果は検証できるんだけど、ひとこと…「伸びが少なすぎる」。営業戦略の主軸になるものなので、組み立て自体を変更する必要があるのかも。そうなってくると大変な議論に…。これは「チームで検討会議をするしかない」ということで早朝会議では結論はでませんでした。これから本腰をいれて取り組むことになり現在プロジェクトを立て検討中です。骨格ができ次第、外部の人にも入ってもらうので、ただいま社内の意見集約を随時行ってます。

2014年早朝営業会議エピソード
【2014.1月度】2月から新『編集セミナー』を開催します http://www.fujii-net.com/?p=342
【2014.2月度】お客様が成果を出せる体制をhttp://www.fujii-net.com/?p=352
【2014.3月度】顧客から選別される時代の営業http://www.fujii-net.com/?p=358
【2014.4月度】小さな会社でも責任分担と権限が必要http://www.fujii-net.com/?p=366
【2014.5月度】“よい”より“納得”の紙面と工程づくりhttp://www.fujii-net.com/?p=372
【2014.6月度】お客様の「不安」「不満」に立ち向かう仕組みづくりhttp://www.fujii-net.com/?p=376
【2014.7月度】お客様のお悩み解決と紙面の向上のアンケートをhttp://www.fujii-net.com/?p=382
【2014.8月度】“受注時コミュニケーション”マニュアル?http://www.fujii-net.com/?p=389
【2014.9月度】本当に頼りになるHPづくりに着手http://www.fujii-net.com/?p=407
【2014.10月度】「価格表」のHPでの公開を議論http://www.fujii-net.com/?p=765
【2014.11月度】HPのリニューアル=経営指針の具体化と連動!!http://www.fujii-net.com/?p=769
【2014.12月度】新ホームページの枠ぐみができましたhttp://www.fujii-net.com/?p=772



10月26日〝仕事発見〟〝自分発見〟商工交流会を開催

  今年10月26日(日)、藤井寺市民会館において「民商南河内ブロック商工交流会」を開催します。テーマは『仕事仲間とのネットワークづくりで〝仕事発見〟〝自分発見〟』。主催は南河内の6つの民主商工会(松原、羽曳野、藤井寺、美原狭山、富田林、河内長野)です。

 
 長期不況に追い打ちをかけるあいつぐ消費税の引き上げで、地域の中小業者にとってはさらに厳しい経営環境に置かれています。そんな中で、自分たちの商売を守り、新しい時代を見据えた地域に根差した商売のあり方を考えよう…という趣旨で開催されます。
 
 キーワードは“生きがい”と“ネットワーク”。まず自分の商売を見つめ直して、その目的と意義を業者仲間と語りあい、より連携をすることで地域に根差した商売ネットワークを考えようという趣旨です。今回はこうした地域活性化に取り組んでいる業者仲間との経験を交流します。
 
 
民商南河内ブロック商工交流会
●日 時 2014年10月26日(日)13:30時~1630時
●会 場 藤井寺市民会館中ホール
●テーマ 『仕事仲間とのネットワークづくりで〝仕事発見〟〝自分発見〟』
     ①基調報告 ネットワークを生かし地域に貢献する営業活動 
      「ゴトーたたみ製作所」代表 後藤 孝雄 氏
     ②会員からの報告(3名)
     ③分散会 テーマ:「あなたの仕事と生きがいは」
●主 催 民商南河内ブロック商工交流会実行委員会
     松原民主商工会 羽曳野民主商工会 藤井寺民主商工会 美原狭山民主商工会
     富田林民主商工会 河内長野民主商工会


インターン大学生も紙面企画に参加『三国の丘からの風』2014秋号公開編集会議

今回はインターン実習の大学生が参加

 8月29日(金)、『三国の丘からの風』18号の公開編集会議が開催。今回は残念ながらスポンサー企業の方のご都合がつかず、「けやき通りまちづくりの会」から、会長代行の高田さんと、前会長の竹内さんの2名のみの参加。一方、フジイ企画にインターンシップ実習で来ていた大学生4名のうち2名が参加、数日かけて検討してた企画案のプレゼンを披露、活気ある会議となりました。(キョーコ)
 
「まちづくりの会」10数年の思い・歩みも特集も検討
 2001年に発足して10年以上が経過した「けやき通りまちづくりの会」。これまでに多くの歴史遺産を利活用したイベントや勉強会など開催してきました。今回は「その思いや歩みを記事に取り上げるべきではないか」という企画案が出ています。今回は見送りになったもの今後の進め方を「まちづくりの会」でじっくり話し合うことに。
 
若年層をターゲットにした学生企画をプレゼン
 今回の特徴はインターン学生からのプレゼンです。公開会議の数日前、実習の一部として学生4名(全員【女の子♡】)で編集会議を開き提案事項を書き出してました。もっと若い年齢層に読まれる紙面づくりとして「子供の特集」、「読者参加型の紙面」。具体的にはテーマを決めた写真の投稿や、読者の感想や意見を求める記事を掲載するなど。実現するには、多方面の方の力を借りなければならないのですが、今後も論議することになりました。
 
堺の文化財保護と刑務所のつながりも掲載
 もう一点は、『三国の丘からの風』紙面の印刷でお世話になっている大阪刑務所への訪問。目的は11月の『矯正展』の告知記事のためでしたが、今回は特別に学生とともに所内を取材。府の無形民俗文化財「堺緞通(だんつう)」制作現場を見学して、地域文化の保存と刑務所のつながりなども紙面掲載することになりました。
 
公開編集会議でぜひ斬新なご意見を

 今回はインターン学生の参加もありましたが、編集会議は読者の方を含め関心のある方に公開しています。初めて方も紙面参画にご協力いただければ幸いです。
 今回はご報告の掲載が遅れてしまったことをお詫びいたします。