堺商工会議所報2010.8月号の『会員情報ボード』を利用して…

  商工会議所に加入してかれこれ10年以上になるのに、最近まで会報を見たり行事に参加することがこれまであまりなかったのです。以前から、商工会議所の色々な行事や勉強会はかなり『お得?』感があるのは知っていたのですが、開催日がウイークデイばかりで、我々零細企業にとって気ぜわしさが先に立って、なかなか参加してみようかという気にならなかったのです。

会員交流施設見学会もたまに参加します
 でもあまりに永い不景気が続いていて暇なのに、何故かバタバタしているのがおかしくて、「こんな時こそゆっくり温泉気分?」と決めて、気分一新、自分の仕事以外のことを色々体験してみたいと思うようになり、 一昨年辺りから、たまに会員交流施設見学会など結構利用させて頂くようになりました。  今年も7月6日に名古屋のリニアモーターカーの試乗と八丁味噌工場の見学会に行ってきました。

 堺商工会議所の所報『Compass Sakai』に
 そんななかで、堺商工会議所の所報『Compass Sakai』の最初の方のページに『会員情報ボード』というコラムがありました。企業の無料情報発信コーナーとして新商品、新サービスなど何でもPRしてください、というコーナーです。それで、初めて原稿と写真を送ってみたのですが、即刻掲載してくださいました。会報誌にこんなコーナーがあるのも知らなかった。会議所職員に尋ねたら、もう一年以上もやっているとか…いかに何も見ていないかということですね。

 ただひとこと、大阪府の商工予算は削られているせいか、我々が積極的に会議所を利用・参加しようかと思い始めたのと期を同じくして、内容とサービスが日々低下しているのが残念でなりません。

記載内容————————————————————————

予算の範囲で、必ず効果のある広報紙づくりを

 印刷会社で言う「安い」「速い」「きれい」は当然。それよりも、私たちは紙メディアというものを通じて、広報紙を発行しようとするお客様が、本当に伝えたいと思っていることをどういう方法で伝達するかということいつも考えてます。同じ予算なら必ず効果のでる広報誌でなければ意味がありません。
 皆さまが広報紙作りを考える時、一番二の足を踏むのは機関紙作りのノウハウに関すること、さらに編集に携わる方の負担増の問題ではありませんか。
 フジイ企画は、皆さまの趣旨・目的と、皆さまの力量にに添った紙面計画を提案し、皆さまが思っていることを形にするお手伝いと、皆さまができることをお話の中で決めて行きます。もちろん印刷に関わる作業的なことは全てこちらで処理し、いつものご予算で印刷、製本から納品までの全工程を引き受けます。

社 名  編集プロダクション フジイ企画
住 所  〒590-0933 堺市堺区柳之町東1-1-7 A-203
TEL   072-227-2790        
FAX   072-227-2791
H    P     http://www.fujii-net.com   
E-mail   info@fujii-net.com
創 業  平成2年  
代表者 藤 井   寛



暑中お見舞い!! 2010年夏版「本のしおり」ができました。

暑中お見舞い申上げます。藤沢です
 夏いですね。(夏なので暑いですね、の略) 流行りの熱中症にはくれぐれもお気をつけ下さい。 わたしはうっかり夏風邪を引いてしまいました。 熱は下がりましたが声がガラガラです。 もんたよしのりさんみたいです。 ただいまフジイ企画にお電話いただきますと、もんたさんが出ます。

 そんな風邪っぴきの時はおうちで本でもよんでゆっくりするのが一番です。 みなさん本よんでますか。ほん。 わたしが近ごろよんで(見て)るのはカラー図鑑シリーズ。いまは「どうぶつ(2)〈かちく〉」。 かちくを詳しく知りたい昼下がりにもってこいの一冊…。 この夏こそよむぞ、純!文!学! 待ってろソウセキ!ヤスナリ!マスジ!

 ジャンルはさておき本をよむ人は違うなー、とつくづく思うのです。 この歳になって、いまさら思うのです。 本をよむ人の語彙力には太刀打ちできません。 「むむっこの人、なにやら微妙なニュアンスの言葉を使い分けているぞ!」と思ったその人は、よむ側のひとなのです。 わたしも「すごい・やばい・かわいい」の使い回しには気をつけなければー。

今年もお客様にお配りする本のしおりをつくりました。
【真ん中2枚】
は堺市にお住まいの正木明夫さんの作品より。正木明夫さんは生活訓練施設アンダンテで訓練されている本郷正範さん(昨年、出版相談に来られた方です。2009年版で紹介)の友人です。
【左から2番目】は広告写真・CGなどを製作されているムカイヒロノブさんのもの。現在ムカイさんには「広報富田林」の降版ディレクションや新人(藤沢)のオペレーター業務のフォローの為に来社頂いています。パソコンのシステムについても色々とお世話になっています。
【右端2枚】は、私たちフジイ企画のアートディレクター・谷村柊丘の作品。今回は時代画シリーズで『四神の都』『西夏舞楽姫』です。
【一番左】のおいしそうなやつはわたし藤沢の写真です。

 本をよむ方は、どうぞじゃんじゃん挟んで下さい。
 よまない方、しおりの縦の長さはだいたい15センチです。 だいたい15センチが計りたい時に、ぜひご利用下さい。

 これをご覧頂いて、挟みたい!計りたい!という方がいらっしゃいましたら、 住所・お名前・電話番号をお知らせください。もちろん無料でお送りします。 なにかコメントなども一緒に頂けるとうれしいです♪作品を使ってほしい!という方もお待ちしています。



いよいよ夏休み! フレッシュスタッフです


初めまして! フレッシュスタッフです
  はじめまして、前回(1カ月半前。まるで昨日のことのようですね!)のブログにちらっと紹介されました、フレッシュなスタッフです。藤沢と申します。よろしくお願いします! さて、梅雨が明けましたね。
 何かの間違いかと思うくらい暑いですね。セミがさっそく鳴いています。それを家の近所の小学生が片っ端から採っています。三連休だったのでもうサマーバケーション気分みたいですが、ほとんどの学校は今日が終業式ではないでしょうか。

 PTA新聞に初めて取り組みました
 その終業式で、PTA新聞が配られる学校が多いようです。 フジイ企画でもこの時期はそれに合わせた製作で忙しくなります。今回、わたしが初めて携わったPTA新聞「羽曳が丘」は、広報さんも弊社では初めて。ホームページを見て(というより読んで)、来て下さったのです。わたしが不慣れなせいで、色々とご迷惑もかけてしまいましたが…ついに出来上がりました!  前回までは写真中心のアルバム調でしたが、記事中心の読む紙面へとガラッと変わりました。
 実際の製作を通して、学校の広報誌の重要性に気がつきました。決して、「形式だけの活動報告」ではいけないのですね。PTA新聞が盛上がることで、楽しいだけじゃなく、子ども達を取り囲む様々な問題に関心を持ち、考えるきっかけにもなる。そんな新聞づくりのお手伝いをしたいと思ています。 2学期末、学年末と、号を重ねるごとにどんどん紙面が良くなっていくのが今から楽しみです。

皆さんに親しんでもらえるよう頑張ります。
 ちなみに、この「羽曳が丘」の今年度のテーマは『親しみやすい広報誌』ということでした。わたしも皆さんに親しんで頂けるようなスタッフ目指してがんばりますので、改めましてよろしくお願い致します。(MAYUKO)



ご無沙汰ですが、創業20周年を経過しました

●本年3月で、フジイ企画として創業して20周年を迎えました。
 皆様、大変な永らくのご無沙汰です。  昨年暮れよりブログも停滞したままで、読者の方々からはお叱りを受けているのですが、なかなか皆様にお伝えすることができませんでした。

 昨年(2009年)は大学インターンシップの受け入れや、自治体(富田林市)の月刊広報誌の入札→受注など、様々な新しい状況を作り出しました。ただ一方で営業や版下オペレーターの体調不良による退社などが続き、業務拡張のための借入金のみを残すいう事態になってしまいました。

 本年3月はフジイ企画として独立してちょうど20周年。一度はキリがいいので廃業しようとも思ったのですが、「廃業」記念イベントの内容を思いつきませんでした。この間何もしてなかったわけではなく、これは大きな反省で、今までのやり方をシフトしようと本年初頭から、業態を徐々に鮮明にして、編集企画としての本来の仕事内容をより鮮明に打ち出すよう、静かな模索を始めていました。

 支持していただいているお客さまもあり、2月より期待するフレッシュなスタッフも迎えたことで、変容に期待する皆様とともに、当方のできるサービス内容を充実していきます。

 ●印刷単価だけの仕事はせず予算内で最大限の成果を
 印刷関連業界(当方のような系統も含めて)は、年々価格競争に追い込まれて四苦八苦してます。当方は、本業の編集企画にできるだけ回帰し、当然のことながら、編集方針にそってより効果的な広報企画(宣伝企画ではありません)を必要としているお客様に対して、あまり費用をかけないで効果とやりがいのある広報誌づくりを提案していきたいと考えております。 お客さまの要求が、例えば版下持ち込みなどで経費を押さえたい方は、単価的メリットがある方法を提案するなどして、対応していきたいと思っております。

 ●ときには製作費用負担を軽減し限りなく無料化に
 お客様の予算も年々縮小の傾向にありますので、できるだけ予算内で最大限効果のあるものを提案し、仮に必要な経費がかかったとしても、方針に沿ってスポンサーを当方で募り、その費用をねん出できる広報物を作成して「本当に伝えたいことを伝えられる形に…」する方針を明確にしていきたいと考えています。

 最近は、今までの広報物の中身を変えたいというお客様が、HPなどを通じて初対面でコンタクトされるケースが増え、レクチャーなどを通じて楽しい仕事をさせていただいてます。従来より予算を増やすと言うことはなかなか難しいですが、その分、効率的な工程管理を提案するなどしてお客様の方でも意欲的に取り組んでいただいてます。ありがたいことだと思っております。



本好きの人・本・心をつなぐ『古書片岡』

儲からなくても来客に椅子をすすめ、
時間の許す人にはお茶をすすめ、
本にまつわる蘊蓄を語る

 12月26日の土曜日、神戸市兵庫区神田町にある片岡喜彦さんの経営する『古書片岡』を初めて訪問しました。
 毎月兵庫土建の『建設ひょうご』の編集作業があるため、最低1回は神戸に通っているのですが、いつも仕事が終わればトンボ返りで堺に戻らなくてはならないことが多くて、今回の初訪問は片岡さんが開店して8ヶ月目となってしまいました。
 片岡氏は30数年労働組合の専従職を勤められて50歳になった時「古本屋になろう」と心に決めていたそうです。本好き、読書好きが行き着く願望が「あの番台に座りたい」ということで、本屋経営は実は若いころからの夢だったそうです。
 ただ、驚くほど商売気がなく、ただそこに座っていて本に囲まれている生活をしたいがため開業したので、儲からなくてもよく、経営方針といえば「来客に椅子をすすめ、時間の許す人にはお茶をすすめ、本にまつわる蘊蓄を拝聴できれば」ということなのだそうです。
 小さな店なので、専門分野もなく(本人の蔵書は社会科学系)、特別イチオシの本というのもなくて、ネット販売もしない。お金で汲々としている私らの感覚では、どうして成り立っているの…と思いますが、ここは片岡さんが友人にワープロで手紙を書いたり、同人誌『足跡』を生み出す書斎でもあり、よく考えれば誰しもが自分のスピリチュアル空間を現実再現化しているので、なんとなく理解できるような気はします。でも「本好きの人・本・心をつなぐ店」、このキャッチ、なぜか惹かれる言葉ですよ。

 ちなみに私の弟(藤井游惟)が、国語学者の定説に異論を唱えて書いた『白村江敗戦と上代特殊仮名遣い』という言語学から日本国家の起源を考察した本を一昨年ころ出版しました。それを片岡さんの定年前に差し上げました。それを店に出されていたそうですが、その本は売れたそうですよ。

片岡喜彦さんの関連記事 片岡喜彦写文集『本のある風景4』



インターン生と岡田ひでき議員(富田林市議会)を訪問

10月20日の夕方、富田林市会の岡田ひでき議員を市役所の議員控室に、今年の夏、インターンシップ学生として研修に来ていた帝塚山学院大学の土肥さんと再び訪問することになりました。他にフジイ企画の美穂ちゃんと私と3人で合流して、広報誌づくりについて意見交換をしました。

『岡田ひでき通信』づくりに
市民の目線を

今年の2月に『岡田ひでき』通信の創刊号を発行して以来、第2号の発行の打ち合わせが目的でしたが、 学生さんと同行したきっかけは、インターン中の営業まわりで岡田議員を訪問した際、彼女の市民の目線での意見が新鮮だったそうです。今回第2号の発行に当たっての意見を…ということで岡田議員の依頼で再度の訪問となりました。土肥さんも快く引き受けてくれて、大変貴重な時間を作って頂くことになりました。
美穂ちゃんは、ちょうどこの時『広報富田林』11月号の色校正刷りを市役所に届けに来ていたので、3人で合流して紙面作りの討論に参加しました。

記事の内容と企画を自由に討論しました
 今回のこのような打ち合わせ要請は初めてで最初、大変とまどいました。私たちも制作過程の中で、市民の目線を取り入れた会議は初めてだったので、どうなるかと思っていたのですが、学生さんに来ていただいた以上、あまりしゃべらずに進めていきました。(といっても、途中で電話が入り、私自身退席していることご多く、会話の中身についてはほとんど聞いていません)、その分、彼女らも自由な意見を出せたのではないかと思っています。
紙面企画をする際、内部的にはテーマ出してブレーンストーミングするのですが、色々な立場の人と交わって意見を採り入れた方が、いいものができあがるのは確かです。 でも実際はあまりそんな機会はないので、独自の判断でやってしまうことが多いです。その意味でも新鮮な経験となりました。
結果的に、原稿執筆段階でそれぞれに見てもらって、意見をメールで書く、ということになったようです。岡田議員も新鮮で意味あるものだった、と喜んでおられました。 今後、運営の仕方も工夫して、よりよい広報物づくりに生かしていけたら…と考えています。

インターンの学生さんとこんな形で再会できて、紙面について交流することになったのは、うれしく思っています。ただ、なかなか目配りもできす、いつも報告するのが遅くなってしまってご迷惑をおかけしています。鋭意努力し、いろいろ改善していきますので、また皆様も、ご意見下さい。

「2009年インターンシップ関連NEWS」CONTENTS
「大学インターンシップの学生がフジイ企画に」
 http://www.fujii-net.com/?p=106
「インターンシップを終えて…学生の感想より」
 http://www.fujii-net.com/?p=107
「インターン生と岡田ひでき議員(富田林市議会)を訪問」
  http://www.fujii-net.com/?p=108
「『インターンシップ実践フォーラム2009』に思う」
 http://www.fujii-net.com/?p=112



インターンシップを終えて…学生の感想より

フジイ企画での10日間は、私にとって大変貴重な経験になりました。
帝塚山学院大学文学部現代コミュニケーション学科3回生(女性)

 インターンシップ初日、予想以上にットホームなフジイ企画の社風に驚きました。
社長との距離が非常に近く、なにか疑問があればすぐに聞けるほどです。 私が今まで経験してきたのは飲食関係のアルバイトだけで、打ち合わせ、パソコンでの作品の編集、営業など、どれも体験したことがありませんでした。
フジイ企画では、どの仕事にも横につかせていただいて、多くの作業を見学、体験できたと思っています。

社長は、よく印刷やデザインについての知識を私たちに熱く語っていただきました。
専門用語が並ぶと頭が真っ白になりましたが、どんな作業をしなければならなくて、どんなトラブルがあるのか、今までにどんな仕事を達成してきたのか、など全てではありませんが少しずつ理解できたと思います。
会社のあの雰囲気は社長が作り出しているから、こんなに実習しやすいのですね。

営業では、濱元さんに営業の基本を少しずつ教わり、市役所や生協、市水道など、なかなか行く機会のないところへご一緒させていただきました。濱元さんはどこへ行っても笑顔で、誰とでも話をふくらませていて、ものを広く知ることがどれだけ価値のあることかを教えてくださいました。

小川さんには、広告会社の視点で、というテーマで課題もだしていただきました。
プロのデザイナーさんにお話を伺えたのは、本当にいい経験になりました。   「夢をふくらませながら、自分なりに書いて下さい」と言われたので、硬くならずに楽しむことができました。

岡田さんとは、いちばん長く同じ時間を過ごしました。   毎日、そうじの仕方やパソコンの操作などをわかりやすく指導して下さいました。   ちょっとしたことでも優しい言葉をかけてくれた岡田さんに、不安だらけの私は何度も励まされました。

野込さんとは、ほんの2日間しかお会いできませんでしたが、気さくに話し掛けていただいて、実際私が働く職場にもこんな先輩がいてくれたら…と思ったほどです。

おひとりおひとりが丁寧に指導してくださるフジイ企画。   ここに応募して、本当によかったと実感しています。
本当にありがとうございました。

自分にどういう仕事が向いているのか、 考えるきっかけに
近畿大学法学部法律学科3年生(女性)

研修内容
営業に同行させてもらったり、資料作り、事務作業まで、幅広く研修をしました。営業まわりでは労働組合の事務所や教職員組合の事務所、議員の応援事務所などを訪問することができ、とても勉強になりました。資料作りではパソコンでの作業で難しいところもあったのですが、わかりやすく教えていただいて、いろいろな操作の勉強になりました。
研修結果の感想
インターンシップを終えて、今まで知らなかったことをたくさん知ることができたと思います。例えば営業まわりの大変さや、パソコンの操作の仕方まで、勉強になることが多かったです。また、自分にどういう仕事が向いているのか、 具体的に考えるきっかけになりました。その結果、自分は事務的な作業よりは動きまわる仕事のほうが向いているのではないかと思うようになりました。また、実際に就職すれば自分の好きな仕事ばかりができるわけではないと思うので、その点では苦手な仕事でもやらなければならないという忍耐力を得ることができたと思います。今回のインターンシップで得たことを教訓にして、就職活動をしていきたいです。いろいろ不真面目な点も多かったと思いますが、11日間お世話になりました。ありがとうございました。(インターンシップ実施報告書より)

8月28日参照  大学インターンシップの学生がフジイ企画に

「2009年インターンシップ関連NEWS」CONTENTS
「大学インターンシップの学生がフジイ企画に」
 http://www.fujii-net.com/?p=106
「インターンシップを終えて…学生の感想より」
 http://www.fujii-net.com/?p=107
「インターン生と岡田ひでき議員(富田林市議会)を訪問」
  http://www.fujii-net.com/?p=108
「『インターンシップ実践フォーラム2009』に思う」
 http://www.fujii-net.com/?p=112



大学インターンシップの学生がフジイ企画に

  8月20日から24日までの約2週間、フジイ企画にとっては初めての大学インターンシップ生が研修に来られました。当方にとって、今回のこのようなインターンシップの受け入れは初めてで、この2週間はこちらにとっても大変な緊張と勉強の連続でした。雇用開発協会のインターンシップ報告書を見れば、受け入れ企業の多くは大手企業であり、受け入れ態勢の整っていない当社にとっては試行錯誤であり、あとで振り返ってみて、かなりきわどいことをやったな…と思わないでもありません。ただ、これからの方向性に大きな教訓を残してくれたことは間違いなく、よい体験をさせて頂きました。

大手に負けないシステムと理念を追求したくて
 2009年は様々な目標を定めてきましたが、そのなかでも本年のトピックは 富田林市の『広報とんだばやし』の落札で、 営業力の強化とともに、大手なみの業務のシステム化を弱小事務所でできるか、ということが今年の課題でした。もともと下請け的な仕事や『なんでもします』的な仕事の嫌いな私として、少人数であっても、大手並みにいかに充実した経営と充実感がもてる仕事ができるかということが念頭から離れず、目的意識の共有・拡大のため、何か違った展開を…と年初に思いついて登録していたのです。

学生のエントリーシートに感激しました
ただ、経営者としての私の不徳のなすところは甚大で、これまでも今も、なかなか仕事が安定せず、現実ばなれした営業方針と夢だけが先行しているフジイ企画なので、経営的にも相当厳しく、体制が整っていたわけでもありません。それに登録したものの、当社のインターンシップに応募する学生などいないと思っていたので、今回2名の大学生からエントリーの申し入れには驚きました。最初は躊躇したのですが、受け入れの決定的な要因としては、エントリーシートの内容が前向きであったということもさることながら、当社の経営理念(伝えたいこと)をきっちり理解してくれていたことです。『これはバッチリや』と。これは応募学生があったこと以上の驚きでもあり、嬉しかったので、是非取り組んでみたいと思ったのです。

スタッフの活躍にも新鮮な発見を
今回のインターン受け入れは本当に勉強になりました。2名の学生のそれぞれの目的意識の違いをどう把握するか、どう課題を与えるかについて何も用意できていなくて、これまでの生き方(やり方)をぶつけていくしかなったのですが、よくついてきてくたと思います。学生に対しては難しい判断も多少はあったのですが、技術的な課題ではなく、仕事の全体の流れと取り組む意識だけは伝えたいと思って接していました。難しい判断は一人一人の生きがい、働きがいを見極めることでしたが、学生にとって仮にミスマッチな仕事であっても、今後に何か指針を伝えられればいいと思っていたので、工夫もでき、またこちらも学生の仕事に対する考え方を学ぶことができました。
もう一つの驚きは、うちのスタッフ達の働きについてです。学生に対する指導(といえるか)に当たった彼ら彼女らが、日々の通常業務を超えた、別の一面を見せてくれたことです。学生とのコミュニケーションの中で、私が全く意識してなかった『教える力』『根気』『工夫』などを多く発見したことです。指示を受ける側、指示を与える側の立場を変えての意識や行動の違いを眼のあたりにして、超ワンマンな私に取ってこれはかなり勉強になりました。この2週間の経験はまた、うちのスタッフにとっても励みになったのではないかと思っています。
今回のインターンシップ日程は、広報『とんだばやし』の編集工程に合わせて組んだので、スタッフも学生さんもお盆休み返上での取り組みとなりました。研修過程での富田林市情報公開課の皆さんのご協力に感謝いたします。(インターン生からのコメントは次回公開します。)

8月31日公開 インターンシップを終えて…学生の感想より

「2009年インターンシップ関連NEWS」CONTENTS
「大学インターンシップの学生がフジイ企画に」
 http://www.fujii-net.com/?p=106
「インターンシップを終えて…学生の感想より」
 http://www.fujii-net.com/?p=107
「インターン生と岡田ひでき議員(富田林市議会)を訪問」
  http://www.fujii-net.com/?p=108
「『インターンシップ実践フォーラム2009』に思う」
 http://www.fujii-net.com/?p=112



暑中お見舞い「本のしおり2009夏」プレゼント


 暑中お見舞い申し上げます。
 このページも、本当は月最低でも2回は更新しようと、年初に目標を立てたのですが、なかなか前に進まず、いつも皆様にはご無沙汰となっています。
 2009年は、年初からスタッフを増やしたのを機に仕事の方向性と新たな展開を模索しています。昨年の今頃を考えれば規模縮小から一転、難しい判断ばかりで右往左往させられております。この上半期の主な動きとして、営業面では
●2009年度『広報とんだばやし』の年間受注
●営業マンのH君を中心に営業力強化で新規開拓
●自社制作媒体の模索と、受注単価の見直しなど
制作、社内の体勢に関しては
●編集・制作スタッフの増員
●ベテランデザイナーによるインストラクション
●大学のインターンシップ学生の受け入れ
などが今までになかった取り組みです。
 これからは経営に対する一定の方向性や理念がどうしても必要で、ここしばらくは慣れない模索が続くと思います。皆様のお知恵を拝借いたしたく今後ともよろしくお願いいたします。

フジイ企画『本のしおり』  お客様の作品も使わせていただきました
  本年も夏バージョン『本のしおり』を作りました。いつもお世話になった方々やお客様に利用して頂いているいるものです。このページを訪問された方(どなたにも)にも差し上げたいと思いますので、メールその他で御連絡下さい。また、しおりイメージ用に提供していただける皆様の作品も募集しております。(アートポスト139kgカラー刷=6枚セット)

しおりの解説
(左2枚)
はムカイヒロノブさんのイメージ写真によるデザイン。 ムカイヒロノブさんは、総合印刷会社のグラフィックデザイナーとして永年勤めておられましたが近年退職されました。今年5月にフジイ企画の組版システムの不調を改善して頂いたのを機にお世話になっています。以後、新人デザイナーのフォローや、オペレーターの指導のために出社されてます。
(中2枚)堺市堺区南清水町に在住の本郷正範さんの書と絵。フジイ企画に来社されたお客様の作品です。自費出版のご相談を受けたのがきっかけでしたが、ご本人の了解のもと今回このしおりに使わせていただきました。
(右2枚)左から『スペイン・アンダルシアの夕日(岩彩画)』、『シルクロード・長安の夢姫(岩彩)=モデル・沖麻砂美』。(谷村柊丘=フジイ企画ディレクター・現代日本画家)



『広報富田林』の思い出と今

 本年度(2009年度)は、富田林市の「広報とんだばやし」をフジイ企画にて受注、制作することになりました。すでに5、6月号を終え、現在7月号の制作を開始しています。前2つの号は納品済みですが、その経験の中で様々な工程上の課題が出ていて、現在一つづつ検証し改善を模索しているところです。

  バタバタ仕事好きの『広報』
 実は、その昔(1980年代後半)大阪の夕刊新聞社の編集局に在職中、労働争議が起きたため4年間仕事が出来なかった時期がありました。その期間、印刷会社から誘われて、羽曳野、柏原やこの冨田林の「広報」を担当していたことがありました。当時は仕事に飢えていたので、新聞社並みのバタバタ仕事が好きだった私にとって、思い出に残る期間でした。

  タブロイド新聞の広報づくり
 1980年当時の組版システムは、まだ電算写植が主流で組版ラインは割付用紙にそって大貼する時代で、整理割付も大変な作業でした。降版直前の大幅な組み替えもあり、「こんなことよそではできんやろ」と自負しつつ、打ち合わせ、整理レイアウトで夜間残業などを結構楽しんでいました。「広報とんだばやし」はまだ単色のタブロイド判で、新聞が好きな私にとってもってこいの仕事でした。

システム統一が最大の課題でした
 今回縁があって、フジイ企画として単独でこの「広報」を受注できたことは、無量の感慨があります。ただ、時代は大きくかわりました。組版ベースはお客様である市役所の情報公開課広報係で、ほぼ完成まで処理できるようになりました。我々の仕事は、中間のパーツ処理、写真補正などのプリンティングディレクションがほとんどの仕事になります。当方として最も苦労したことといえば、市役所との編集組版システムを完全に統一してラインに乗せるといういうことでした。
 今、広報の印刷前工程のディレクションは新人の『MIHO』ちゃんが一人で担当しています。まだ慣れてなくてかなりストレスを感じているようですが、製版、刷版、印刷の知識を急速に吸収して対応しています。