〝あきらめない心〟が育つ紙面のコミットメント効果
―広報紙をモチベーションツールに変える…―
新年度を迎えてから一ヶ月、フジイ企画でも年度末~年度初めの慌ただしさはようやく落ち着いてまいりました。こんな中の4月24日(金)、第3回目の『新聞セミナー』を開催いたしました。ただ、皆様へのブログ・FBでのセミナー内容のご案内期間が非常に短く(2日)なってしまい、ご迷惑をおかけしました。
このセミナーでは、『新聞の編集の仕方』などの日ごろ携わっておられる方へのノウハウ的な側面ではなく、新聞発行する意味や効果について参加いただいたお客様と一緒に学んでおります。
広報紙は「コミットメント」の役割がある
今回のテーマは「あきらめない心が育つコミットメント広報紙」。先日、NHKのEテレで毎週やっている『オイコノミア』という経済番組で「あきらめない経済学」というテーマがありました。内容は目標達成にむけて挫折を防ぐ方法として『コミットメント』を使うというもの。「コミットメント」とは「責任を持った約束・公約」という意味ですが、広報紙にはこの「コミットメントとしての役割がある」という視点で今回のセミナーは進めていきました。
「コミットメント」とは外部に公約・宣言すること
例えば、神社に行って絵馬に「○○大学に合格 藤井寛」などと書きますね。願いを言語化することで、責任と方向性が出てくるのですが、願い事に必ず自分の名前を書くというのがネックです。名前を記すことで単なる神頼みに終わらず、結果的に「自分はこの願いを実現する」という、外に対しての約束(宣言?)になるんですね。プロスポーツ選手や有名人のマスコミでの発言は、(不用意な発言であっても)ほぼ全てがコミットメントになります。だから言葉に気をつける必要が生まれてきます。
広報紙こそ「願いを実現する」パワーツール
広報紙に現在の取り組みや各部署の横顔、イベント報告などの記事を書くということも、組織の性格や進む方向性を外部に宣言することですね。つまり広報紙を発行すること自体が「コミットメント」ということになります。それは単に広報宣伝ツールにとどまらず、今後の計画の実現に向けての推進力となり、モチベーションアップやモラルアップになっていきます。逆にいえばそのことの効果の方が宣伝効果より価値が大きいかもしれません。
「会議内容を公開する」ってこわい!?
当社では月1回、システム改善や売り上げアップを目指して『早朝営業会議』をやっているのですが、これをブログニュースで連載記事にして公開しています。実際の会議内容はシビアな数字の話もあり、公開するには不都合な話もあります。当然、内容は議事録やメモに残してあるのですが、「え、これを公開するの!?」。いえいえ、当然公開する記事は議事録とは違う性質のものです。
「読まれること」を前提にすると何が起こる?
「他人に読まれることを前提」に書くとどうなるか。良きにつけ悪しきにつけ、目標に対しての今の時点での課題や到達点をまず正確に把握する必要が出てきます。この一連の作業から新たな課題や目標が明確になりますが、それを書くことで読み手(世間)に対して「やる」と宣言することになります。これが「コミットメント」の効果なのです。
「(頭の)中のこと→出す→整理する→公表する」が今年のテーマです
これまで3回のセミナーの流れとして、まずメモでも何でも頭の中で考えていることを書いてみようという話から、次にその脈絡無いメモの内容を整理してみようという話に進み、そして今回はその整理したメモを外に出してみよう(コミットメント効果について考えよう)と学んできました。ゆっくり進行しているので、以前までのセミナー内容と重複する部分もありますが、少しずつ前に進んでいるつもりです。復習もしながらですので、初参加の方も問題ありません。ご都合が合えば是非ご参加くださいね。(な)