「社内報をやろう」と思った時にすること【第5回紙ブログ新聞セミナー2016より】

発行目的の意思一致をしてそれを記録しておこう

第5回セミナーイメージ このところ猛烈な雨が降っていたかと思いきや次の日には30度を超える気温で非常に暑い日になったりと不安定な天候が続いていますね、まさに梅雨真っ只中といった季節ですね、みなさん体調管理は大丈夫でしょうか?この季節体調を崩しやすいのでくれぐれもお気を付けください。さてこんな中、6月24日、本年第5回目の紙ブログ広報セミナーを開催しました。

今回、社内報を初めて発行される方の参加の方もあり、『前進する編集部づくりー広報紙づくりのスタート』として、一番初めの初め、編集委員会立ち上げ時の取り組みをテーマに考えてみました。実はこのことをテーマにお話しするのは久しぶりです。

「必ず成果を出す」には「何が成果」かをはっきりさせる
いつもセミナーレジュメの最初に記載してあることなのですが、このセミナーの目的は「必ず成果を出す」紙面づくりです。今回のテーマは「じゃあその成果ってなに?」というのをハッキリするというのが目的です。

発行前に意思一致(発行コンセプト)したことを文書に残す
まずは「社内報をやろう」と何人かで決めた時、「何の目的で?」ということをメンバーがおぼろげながらであっても意思一致しておく必要があります。つまり「紙面発行のコンセプト」(発行の位置付け)です。具体的に言えば「経営方針を浸透したい」とか「社内のコミュニケーションの活発にしたい」など。これがまず発端です。この「発行コンセプト」を指針として文書残しておきましょう。

発行のコンセプトがなければ成果はないのと同じ
当社ではこの部分を先にお聞きします。「社内コミュニケーションの活発化」という意図がある背景には、そうでない現状があるからですね。「そうでない状態」から「そうなる」ことが「目的」に対する「成果」です。企業など社員が多くなればなるほど「社長の社内報に対する思い」「各部署の思い」など色々あります。でもこれを元にした「発行コンセプト」を明確にしないと「成果」の保証はないのと同じです。だからまず記録しておきましょう

発行回数は少ないより多い(月刊紙以上)方が楽で反応もよい
2番目にすることは、これを元に記事のカテゴリーづくりに進むことになります。これは別の機会に述べたいと思いますが、発行は月刊以上を推奨します。作業の合間の発行で忙しいという理由で、回数を年3~4回と考える方も多いのですが、ルーティンワークと継続性を考えれば、一番「楽」にできて長続きするのが、思いのほか月刊誌以上です。そして読者の反応もいいのです。

発行意図を固定しなければ、号数を重ねるとブレてくる
ここで、先の「発行コンセプト」のお話ですが、何度か発行を続けていくうちに、一般的に面白いけど趣旨に沿わない企画が通ったりすることがたまにあるのです。その時のバロメータが読者の反応です。一般紙では面白いけど社報にはそぐわない記事も多くあるのです。そうした時、編集に携わる方が見直すために必要なのが一番最初に建てた「発行コンセプト」なのです。

次回は紙面カテゴリーと編集委員会活動について
今回のセミナーでは紙面カテゴリーづくりと編集委員会活動についても触れましたが、エッセンスが多くて書ききれませんでした。順次テーマを小さくして掲載していきます。また次のセミナーでもお話ししますので、ご興味のある方は是非ご参加ください。次回は7月29日(第6回)です(諭)

「紙ブログ新聞セミナー2016」の記録です
【第3回】定期的な記事をどう料理する? http://www.fujii-net.com/?p=4010
【第4回】クレーム処理をトップ記事に http://www.fujii-net.com/?p=4119
【第5回】「社内報をやろう」と思った時にすること http://www.fujii-net.com/?p=4192
【第7回】紙面の弁当箱の中身から料理目的を見る http://www.fujii-net.com/?p=4573



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