みなさんは本を読んでますか?先週22日(金)にも月一恒例『第7回紙ブログ編集セミナ
ー』でしたが、そこで常連参加の細川さんとうちの社長とでたびたび読書トーク?(書評?)が繰り広げられ、私はうんうんと聞いていても実は???……でした(すみません)。もっと活字の本で勉強しないとな…。(な)
進むべき方向性に全体を編成するのが広報紙
さて、当日はそういった雑談?も含めつつ…セミナーもきっちり行いました。前回までのセミナーをおさらいしますと、「会社(コミュニティ)の人、スキル、技術を伝える」というテーマで、広報記事のカデゴリーづくりをしました。今回はその「カテゴリ」をさらに「各企画記事のタイトル(テーマ)案」へ昇華する流れを考えました。それには前提となる経営(運営)理念や事業方針が必要だということで、前2回のセミナーで整理しました。「うわっ、そこまでしなければあかんの…」ということになるのですが、「記事をカテゴリ別に振り分ける」という作業を始めると、結構このこと(会社・組織の方向性)がネックになってくるので、じゃあこの際、最初の理念づくりからのほうがいいし本質的でしょ…ということでミッチリやりました。このカテゴリー作業は、ブログを書いている人にとっては日常作業ですが、ブログをやってない人にとってはこの理念・指針のテーマに沿った「コラム」案をダイレクトに作るという作業になりますね。
つまり“伝える”とは伝達の速さとは違った観点が必要
ブログ・SNSを日常やっている人は、ここまでの作業的は同様なのですが、ここからは広報紙としての機能について考えていかねばなりません。ネットと“紙”広報の役割・機能の違いって?今回はここからがテーマとなりました。
毎回お話している通り、ネット(ブログ・SNS)は伝播力が圧倒的に強いこと、特にフェイスブックなどのSNSは「いいね!」などは記事がどの程度ヒットしているのかをある程度把握することができる利点があります。ただ会社(組織)の方向性をもって伝えたいときには速さや反応力とは違った観点が必要になってきますね。具体的に言うと、ブログなどはデータベースとしての階層構造になっていて更新を重ねるほど古い記事は埋もれてしまい読みにくくなります。だからというのではないですが…一つのカテゴリー、たとえば『社長の雑記帳』コーナーを拾い出すのはそれ相応の『読者側』の作業が必要になってきますね。
方向性を企画(編集)することでより確実に目的地に
広報紙の役割と機能は伝播力よりも方向性(ベクトル)です。会社(組織)の方向性を表現するのに『社長の雑記帳』コーナーはどう読まれるべきか…という方向性が『発行側』に必要ですが、逆に主導権がこちらに移るということでもあります。ここで初めて“編集”という作業が必要になってきます。「この会社の社長なに考えてんねん」という人がいると想定して、こちらで見える方向に配信する作業が“編集”ということになるでしょうか。紙広報物がブログと大きく違う点は、一つの紙面に様々な記事が混在しているだけでなく、読者にとってお気に入りの『コラム』があれば、それがいつもの位置に配置されていて、それと連動して他の記事に引き込むといった効果をあらかじめ期待すること。そして紙面全体で方向性を意図して出すことですね。紙広報物にはこうした機能があります。これを今回当社のブログカテゴリーと『“紙”ブログ』のコラムタイトルの微妙な違いとして検証してみました。
だからブログ、紙広報物の使い分けが必要です
このようにブログ・紙広報物にはそれぞれに役割があり、うまく使い分けることが大切ですね。このどちらにも「営業ツール」としての役割が大前提としてありますが、だからと言って媚びを売るような記事を書く必要はありません。今回の話は、ブログ・SNSが急速に発展した「現代」だからこその話題でした。