こんな『編集講座』ってあり?かな [編集なんでも談話室]

 『ミニ編集講座』なるものをわが「事務所だより」にスタートさせて2週間。読者の皆様にとってどうだったでしょうか。
 書店に行けば、新聞編集や広報企画のマニュアル本も多く出版されていますね。でも、私としては『マニュアルに忠実に…』ということができません。というかマニュアルで動けないのでしょうね(我がヘンコの職人デザイナーと共通か…)。今回、スタッフが作成した質問事項に対しては、ほとんど原典なしでお答えしているケースが多くて、マニュアル本と相反する主張があるかもしれません。
 
『編集上のタブー』ってなんだ!?
 ところで、当社のお客様は、自らの参加する団体の広報や機関紙コンクールに出展されるケースも多いのですが、その出展作品に『編集上のタブー』を指摘されることがしばしばあります。そのタブーというのは「記事の流し方」「写真の扱い」などに関する新聞組版のセオリーから来るもので、当然私たちもそのセオリーに従って日々業務を行っています。
 
あんまりカタに嵌められたくないですよね
 要するに「そうすると見にくい、わかりづらい、おかしい」と『いわれている』ことが論拠の中心になるのですが、私たちが「あたりまえ」と理解した場合であったとしても、突き詰めると、実はその解釈があいまいであったり、論拠自体が明らかに間違いであったりします。そうなると「タブーの要件」自体が変わってしまうのです。
 私は『タブー』という言葉自体好きではありません。そういう論評には必ず『論拠を示せ』とつい反論したくなり、実際、当社ブログで反論したこともあります。そういう無批判に「カタに嵌められた」論評には、お客様以上に私自身が反応してしまいます。
 
新しいものはセオリーを超えて…
 そもそも日本の新聞(広報)百数十年の歴史で、日本の新聞は、独自の進化をしているような気がします。見せ方、読ませ方の技術はこの100年ですごく進歩したように思われます。その技術の複雑さのせいで、様々な編集上のセオリーが生まれ、タブーが生まれてきたわけで、決して間違ったものではありませんが、その進化は今でも止まったわけではありません。いい紙面づくりへの挑戦はいわゆる『タブーへの挑戦』であるのかもしれません。
 
 こんな独断的見解、どうなんでしょうね? 実例を示せず、わかりづらかったかもしれませんが、でも、本当の職人さんは超ヘンコに現実を改良しているとは思いませんか? 皆さんのご意見をお願いします。



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