数年来、悲願だったフジイ企画の製作ラインのコンピュータシステムの再構築を先月の31日、2月1日、7日の3日間の土日を利用してやっとのことで終了しました。といっても作業環境の整備はまだまだこれからですが…。
これまで製作に関わるシステムが非常にヤバイことになっているのを感じていて、常にメンテの必要性を感じていたのですが取り組めませんでした。我々のパソコンは事務機器ではなくて生産ラインそのものなので、故障すれば即刻操業停止で、一日たりとも業務が保たないのは重々承知でしたが、取り組めなかった理由は、内部にシステムに関わるスタッフが現在いないことと、何よりも我々の業態を理解してくれて、的確な操作環境に保守整備してくれる専門屋がなかなか見つからず、これは我々自身がフローをきっちりつかんでおかなければダメだな…と思いつつ、綱渡りの状態で苦悩していたのです。
緊急メンテ会社と契約できなかったワケ
これまで、緊急のデバイス故障の時などにパソコン救急隊というような業者を呼んで修理してもらったこともありますが、機械オンチでその間の修理工程に(ポジティブに)関われず、その後に業務の効率性が悪化することも多々ありました。でも復帰してシステムがちゃんと正常に動いている以上クレームのつけようもなく、また契約メンテ費用もかかるので、年間保守契約などには二の足を踏んでいました。ホームページリニューアルの時もそうでしたが、業者とこちらのミスマッチはコンサル系の業者選びの最も難しいところだと思います。
単なるパソコンオタクではありません
そんな話の中、営業のH君から紹介されたのがJP企画(泉佐野市)の杉田誠司さんでした。このオレンジ髪のおじさん(人のことは言えない年齢ですが)は元々は看板系のデザイナーで、自社の作業環境の効率化の必要性からシステム構築を独学で学ばれてきました。今でもデザインとフィニッシュワークをされていますが、もう一つの仕事としてクリエーター系の会社のシステム構築と緊急トラブル処理に駆けずり回っています。はじめにお話しした時に、業務のフローと業界の共通して抱える課題をよく理解してくれて、こちらが思い描く最も適した作業環境がピッタシだったのでお願いすることにしました。
夜間も含めて丸3日間の土・日を費やして
今回は、MACのG-4の4台のうち3台のシステム再構築と統一が目的でした。本当は1日で終わるはずだったのが、MACのOS-XからOS-9のクラシック環境へのフォーマットに大変手間がかかって、丸3日間深夜までかかってしまいました。さらに基本整備をできるようにレクチャーしてほしいとのこちらの要望で、ネットワークの見直しまで様々な疑問に関わっていただきました。時間がかかったのは、その度に作業が中断したせいも多分にあります。一つ一つの疑問に熱心に答えていただき、おかげでほぼ完璧な動作環境になったと思っています。何よりもうれしいのは、多少業態は違うものの、お互い作業ラインで共通して重要視している環境課題をツーカーで理解しあえたことです。これは単なるパソコンおタクではない(本業の)仕事大好き人間のシステム構築ですね。パソコン大の苦手人間に良く付き合ってくれました。夜の帰り際にオレンジ髪のおじさん、ビルの階段ホールでたむろしていた少年少女に一瞥の視線で道をあけてもらいました。 あとはwindows環境とサーバーの安定性の問題が残ってますが誰か助けてくれる人はいませんか?