紙面の弁当箱の中身から料理目的を見る【第7回紙ブログ新聞セミナー2016より】

でき上がった料理のレシピに調理人の意図を読む

Print インターンシップ実習が終わると夏の終わりを感じます。ここまでのニュースはいかがでしたでしょうか? 学生さんが毎日記事を書いていたのに引きかえ、私達の方の定期ブログNEWSが滞ってしまいました。すみません。(な)

急きょの受注から学んだことを題材に
 いつもは暇なお盆休み前後なのですが、定期刊行の新聞やパンフレット制作など合わせて約10件ほどの新しいお仕事を一気に進めることになり、それぞれ同時進行、納期も超短期ということで、対応に追われておりました。選挙宣伝物のような急ぎ仕事もできる体制のフジイ企画ですが、定期刊行物でありながら、お客様の「顔」も把握できず、外注印刷会社も決まらない中での「納期優先」仕事、さすがにてんてこまいになっていました。

発行者に対する知識が少ないなかで紙面を類推する
8月分の納品が一段落して振り返ってみて、これから徐々にお客様との交流を深めつつ、迅速・円滑に制作が進行できるシステムづくりに力を入れていくつもりです。いい機会なので、今回の第7回新聞セミナー(8/26)はこれらの発行物を題材に、「紙面から見る広報紙発行の意図」を急きょテーマにしてみました。題して「紙面の弁当箱の中身は?」です。

弁当の中身から素材を拾い出して…
今回新しくお受けした新聞は長い間発行を重ねてきたもので、すでに「コラムのパターン化」をされている紙面でした。豆知識、読者からの声、行事報告、時事ネタ、などなど…。そうした紙面を眺めていると、発行者の業態に対して、私たちに僅かな知識しかなくても、発行の目的が浮かび上がってきます。

発行し続けれられる紙面は「発行意図」が明確である
長年発行し続けている広報紙には、「発行し続けなければならない」明確な意図、もしくは「期待する成果」が明確なのです。つまり発行の根拠が明確なのです。そういう紙面には「どうしても伝えたいこと」ことが見えてきます。「広報紙はコミュニケーションツールでしょ」と言ってしまえば、どんな広報紙でも同じですが、続けられない多くの紙面はこの根拠がボヤけていることが多いですね。

「読まれる紙面づくり」以前に大事なこと
今回はこれを読み解くことがテーマでしたが、私たちがお客様の仕事を取り組む場合、発行者が紙面づくりに何を求めているのかを把握することが何より大切なのです。「読まれる紙面づくり」という技術的な課題は、このことを理解しなければ進みません。制作コンセプトに「ズレ」が起こるのです。定期刊行物は流れのある仕事なので、今すぐガラッと改革というのは難しいかもしれませんが、常に原点に戻ることが大切です。

「紙ブログ新聞セミナー2016」の記録です
【第3回】定期的な記事をどう料理する? http://www.fujii-net.com/?p=4010
【第4回】クレーム処理をトップ記事に http://www.fujii-net.com/?p=4119
【第5回】「社内報をやろう」と思った時にすること http://www.fujii-net.com/?p=4192
【第7回】紙面の弁当箱の中身から料理目的を見る http://www.fujii-net.com/?p=4573



コメントを残す

CAPTCHA