組織内と社会の両方が見えるように【第10回紙ブログ新聞セミナー2015より】

「見える」からこそできる「ブランド力」

第10回セミナー報告イメージ すでにブログニュース内でご報告の通り、9月に『〝小さな会社がゾーンに入る〟単なる宣伝ツールではない企業新聞の威力』というテキストを発行し、11月にこれをkindleにて電子書籍として出版しました。(9月にはこの冊子の発刊記念としてのセミナーも開催)
 そして12月2日開催の第10回セミナーをもちまして本年度の『紙ブログ”新聞セミナー2015』は終了しました。今回のテーマは総集編「ウチとソトの両方が見える」と題して、これまで1年間のエッセンスをまとめてみました。(な)

文字を書くことからスタートしたセミナーです
 今年のセミナーのテーマは「新聞発行にどのような効果があるのか?」「社報で小さな会社がどう変わるのか?」など、なぜ新聞発行が社業発展にどのように有効なのかという原点と価値についてじっくり考えることでした。とっかかりは新聞作りの前段階である「そもそも文字を書くってどういうこと」なのかをまずじっくり考えました。

新聞発行ことで見えるスタッフ、お客様、世の中
 では結局、新聞発行の価値とは? 書くという原点を理解したうえで一言でまとめてしまうと、自分も含めた「ウチとソトの社会の両方が見える」ようになります。新聞発行によって、自社(内)のこと、お客様(外)のことをから取り巻く社会環境も知ることができます。そしてそこから方向性が生まれ、新しい独自のブランドができるということです。

自分たちの進む方向性が明らかになる「ウチ」効果
 私たちは、社報『紙ブログNEWS』を自ら発行しながら皆様とともに検証してきました。一つの結論としてブログや『紙ブログNEWS』を土台に据えてきたから、次に何をすべきかがおのずと見えてきました。社内(ウチ)の日常業務、つまりお客様のもとへの営業訪問だとか、営業会議で決めた活動の実践、製品サービスのマニュアル化だとか…それぞれは各部門バラバラの行動だったのですが、これらを書いてひとつの「新聞」に集約して公表することで、目標を見失うことなく…全体が一つの方向性を持つことができることです。

お客様や読者のニーズが見えてくる「ソト」効果
 「ソト」のことに関してはどうでしょう。これも一例ですが新聞の配布記録をつけていると最近どのお客様と関わったか・関われていないかが自然と見えてきたり…、もっと直接的な例だと、お客様について紹介の記事を書くとするなら、お客様のことをより必然的・主体的に知ること。新聞を介して、仕事でのかかわり以外のところで深くお客様との接点をもつことができるということです。ここからお客様の悩みやニーズを的確に知ったうえでの製品(サービス)開発ができる。会社のこれからの仕事の深化や社内のモラルアップにも有効ですね。

これまで発信してきたことが企業のコンテンツです
 今年度セミナーはひとまず一区切りです。これまで学んできたこと、つまり自分(たち)にしか語れないストーリーを自分の言葉で語り、発信した内容は、立派な会社のコンテンツとなりました。社報それ自体は当然商品(モノ)ではありませんが、既存の商品にオリジナルの価値(ブランド?)を創造するツールとして機能しています。あらためて、これまでご参加いただいた方々に感謝いたします。来年度も引き続き「新聞づくりの意味や楽しさ」を学ぶセミナーの開催を予定しておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。



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