日々の営みで筆記具を持つことに注目してみよう
1月も2月も去ってしまい、年度末でどこもバタバタとする季節ですね。フジイ企画でも学校関係の納品を次々と終え、ほっとしたのもつかの間。いまは選挙宣伝物関係の仕事が入ってきています。ブログニュースも少し停滞気味…ご無沙汰しておりまして申し訳ありません。(な)
今年は「楽しく永続きする新聞づくり」をサブテーマに
さてそんな近況ですが、2月27日(金)に第1回目の『〝紙ブログ〟新聞セミナー2015 』を開催しました。以前お知らせした通り、昨年度から続けていた『〝紙ブログ〟広報セミナー』の2015年度版ということになるのですが、今年は今までの内容にプラスして「楽しく永続きする新聞づくり」をサブテーマに、「新聞づくりって何」を少し掘り下げて考えていきたいと思います。
作文のプロではないけれど…
新聞づくりといえば…テーマを考える?写真を撮る?レイアウトする?など色々なプロセスがありますが、大前提となるのは「文章を書く」、もっと端的にいえば「文字を書く」ことがスタートですね。新聞発行のためには定期的に記事(文章)を書き続ける必要がありますが、まとまった文章を作るなんて、作文のプロでもないのに難しい…と思って二の足を踏んでいる方がほとんどかもしれません。
〝書く〟ということを改めて考える
今回は第1回目ということもあり、そもそも「〝書く〟ってどういうこと?」というところからスタート(テーマ名「言葉から創造が始まる〜〝書く〟ことで生まれる価値と方向性〜」)します。世の中にはブロガーと呼ばれる人がいたり、家族新聞などを楽しく配信したりする人がいますよね。「私たちもやっやってみたい」とは思っているけどなかなか取り組めないって人も多いので、今回はまずはここから…。
1日でどのくらい筆記具を使ってますか?
今回は「新聞づくり」ということはひとまず置いておいて、まず日常的な「「書く」ということから検証してみました。ところで一日のうちに筆記具(鉛筆・ボールペンもしくはワープロ)を使ってものを書くことって、どのぐらいあるでしょうか?そして何の目的で?…。改めて考えてみると、人との会話のメモや日程の約束、会議の要約など、どんな人でも一日に1回ぐらいは筆記具を使っているようですね?
「書く」ことで頭にあることを「モノ」にする
それは「約束を忘れないため」とか「思いついた」こととか理由は色々だけど、つまりは頭の中でしまいきれないことを外に出すってことですね。ちょっと飛躍した話になりますが、これを「外化する(藤井の造語?)」と言ってます。つまり書くというのは見えないものを外に出す=物質化する。紙に印刷された新聞も本も頭の中にしかなかった経験や概念を「外化」することでみんなで共有できる「モノ」に(物質化)することだと思っています。
世の中のすべての事象は「言葉」でできている
その前に「言葉」ってなんでしょうか? 朝起きて夜寝るまで、毎日出会う人との関係や、嬉しい、悲しい、悔しいなどの感情、夜見る夢など、日常生活での出来事から思考が生まれ、それによって様々な感情を経験をします。この一連の心の流れも、よくよく観察してみるとすべて言葉を介していることに気が付くと思います。つまり言葉の存在がすべての生活を象っていて、これがなければ出来事や感情すら理解できない混沌状態…つまり「世界」は存在しないことになります。
「思考」を捕まえる作業が「書く」こと
要は日々の暮らしは一人で孤独でいる時も含めて「言葉」で成り立っているのです。そこで、まずは頭の中で考えていることを書き出すところから始めてみてはどうでしょうか…という提案です。つまり無意識に流れる言葉を捕まえる作業が「書くこと」なのです。手帳に思いつくまま、とりとめのないことをメモしてみたり…(多分仕事なんかではきっとやってますよ)とにかく「書く」ことを習慣にしてみるのです。脈絡はどうでもいい。人に読ませることを前提にしていない「日記」なら毎日書いている人もいます。それでいいのです。
頭の中にあることを〝モノ〟の形に
ここでお伝えしたいことは、重要なのは書いた「内容」ではなく「頭の中にあることを外に出す」ことなのです。自分の頭の中の混沌(モヤモヤ)を整理してからまとまった文章を書こうとするのはとても難しいです。なのでまず書き出してみるのです。そうして外に出したものは、自分から離れた「モノ」となって初めて客観的にみることができるのです。そこから新たなひらめきや方向性が生まれてくることを誰でも経験します。
〝ネタ帳づくり〟は創造の第一歩
もちろん新聞や文学作品という形に落とし込むためには、「とりとめのないメモ」を脈絡ある文章へ整える必要があるのですが、それはまた別のステップということになります。思いついたものをすぐ書き出すということから、「それってネタ帳みたいなものやね」という話になりました。でも本当は〝ネタ帳〟以上の〝創造〟になります。いきなり記事作りは敷居が高いですし、まずは「ネタ帳づくり」からスタートしてみては?